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映画

借りぐらしのアリエッティで翔の「君は僕の心臓の一部だ」の意味は?手術は成功した?

映画「借りぐらしのアリエッティ」では、古い屋敷の軒下に暮らす小人一家が描かれています。

その屋敷に心臓病を患った少年・翔が養生にやってきたことで小人の少女・アリエッティと出会い翔の心が変化していきます。

最後アリエッティに「君は僕の心臓の一部だ」と言った翔。

その言葉に込められた思いや意味とはどのようなものだったのでしょうか。

そして翔の手術は成功し、命は助かったのでしょうか。

※この記事はネタバレも含みますのでご注意ください

翔の「君は僕の心臓の一部だ」の言葉の意味

翔が最後別れの時にアルエッティに言った言葉「君は僕の心臓の一部だ」の意味にはとても深いものがあると思います。

重い心臓病で生きることに消極的だった翔はアルエッティと出会うことで積極的に生きる勇気をもらいました。

アルエッティは小人で「滅びゆく種族」とされながらも強く生きようとしている少女。

でも、人間から見たらアルエッティも弱い生き物でした。

心臓の手術をしても成功しないだろうと半ば死を覚悟する翔でしたが、そんなアルエッティを守ることができたのです。

幼少の頃から何もできなかった翔が生まれて初めて自分よりも弱いものを救うことができたことで、生きることへの希望が芽生えたのだと思います。

なので、近いうちに止まってしまうであろうと覚悟していた心臓が動き続けるのはアルエッティのおかげだという強い思いが、

「君は僕の心臓の一部だ」

という言葉で表されたのでしょう。

翔にとって自分の心臓が動き続ける限り、アリエッティはずっとそばにいるし忘れないということだと思います。

次に、翔がそう思った経緯についてお届けしたいと思います。

借りぐらしのアリエッティ「君は僕の心臓の一部だ」セリフの背景

翔が最後、アルエッティに贈った「君は僕の心臓の一部だ」というセリフの背景にはこのような物語がありました。

翔の立場と重い心臓病

翔は12歳の少年です。

両親は離婚していて父親とは別居、母親も仕事で海外に赴任しているため、翔の表情には寂しさがうかがわれます。

そして、生まれつき心臓が弱く、過度な運動はできないくらい状況は深刻で手術をしなければなりません。

その手術前の療養のため、大叔母の屋敷に1週間滞在することになった翔。

重い心臓病のため、翔は成功する確率が低いこともわかっている様子でした。

  • 両親は離婚していて二人とも忙しく自分のそばにいてくれない
  • 重い心臓病を患っていて運動もできなく友達もいない
  • 手術しても成功の確率は低く自分は死ぬかもしれない

このようなことから翔は、心の中に暗く重いものを抱えている少年です。

表情も少しうつろで病弱な翔の深刻な思いが伝わってきます。

そんな翔でしたが、屋敷にやってきた日にアリエッティを目撃します。

翔とアリエッティの出会い

屋敷にやってきた翔は、庭でバジルの葉を採っている小人のアリエッティを目撃します。

そしてその夜、アリエッティとお父さんは、夜中に屋敷に「借り」に出かけましたが、翔の寝室にあったティッシュペーパーを借りようとしたとき、翔に気づかれてしまう。

“人間に姿を見られてはいけない”という小人の掟があったためアリエッティは驚いて帰ろうとします。

「怖がらないで」と話しかける翔でしたが、アリエッティは足早に去ってしまいました。

翔は自分の母からこの屋敷で小人を見たと聞いていたことから、小人に会えるかもしれないと期待していたのかもしれません。

きっと翔は友達になりたかったのでしょう。

アリエッティが去った後、とても残念そうな寂しそうな表情をしていました。

ところが、アリエッティはお母さんに頼まれた大事な角砂糖を落してしまっていたのです。

その角砂糖をアリエッティたちが出入りする通風孔の前に「わすれもの」と書いたメモと一緒に翔は届けます。

翔に別れを告げるアルエッティ

角砂糖を突き返しに行ったアリエッティに翔はうれしそうな笑みを浮かべます。

姿を見せてほしいと頼む翔に答えようとするアリエッティにカラスが襲いかかり、結局翔はアリエッティの姿を見ることができませんでした。

また悲しい表情をする翔。

今度は花とメモを通風孔に置き、花畑でアリエッティを待つものの、アリエッティは現れません。

何かの物音に振り向く翔でしたが、アリエッティではなかったことにため息をつき寂しそう。

よほどアリエッティに会いたかったのでしょう。

翔は小さい頃から何もできなかったので、せめてアルエッティたちを助けたいと思っていたのでした。

今度は良かれと思い、曾祖父が小人のために作らせたドールハウスのキッチンを無理やりアルエッティの家に置きます。

そのせいで家はめちゃくちゃになり、アリエッティは翔に引っ越すことになったと別れを告げに行くのでした。

やっとアルエッティの姿をはっきりと見れた翔は思わずうれしそうな表情をしますが、アルエッティに、

「君たちは滅びゆく種族だ」

と言ってしまいます。

アリエッティは「簡単には滅びはしない」と何としても生き延びる意志を告げるのでした。

「死ぬのは僕の方だ」

という翔に初めてアリエッティは病気のことを知りますが、翔は滅びるかもしれない小人の運命を自分に照らし合わせていたのかもしれません。

翔はアルエッティを助けることで変わっていく

翔の病気のことを知り、翔に心を開き始めたアルエッティ。

ところが、翔がキッチンを置くために使ったバールを置き忘れたせいで家政婦のハルにアルエッティたちの家が見つかってしまいます。

アルエッティのお母さんが捕まってしまい翔は助けるためにアルエッティと共に奮闘します。

お母さんを助けるために力を合わせた二人は、お互いの感情が変化していきます。

翔は抜群の運動能力で行動するアリエッティの小さな体の中に強い生命力を感じ、アリエッティはお母さんを一緒に探してくれ助けてくれた翔に特別な感情を抱き始めます。

そして最後別れの時、心臓が悪いことも忘れて走ってきた翔はアルエッティに言ったのでした。

「君は僕の心臓の一部だ」

翔の手術は成功したのか?

翔は心臓の手術をしてもおそらくダメだと悲観的になっていました。

でも、アルエッティとの出会いで生きるために手術に臨むようになります。

おそらく手術は成功したと思います。

それは冒頭での翔のモノローグからこの物語は翔の過去の思い出だととらえられるからです。

「僕はあの年の夏、母の育った古い屋敷で、一週間だけ過ごした」

「あの年の夏」という言葉からあの年を振り返れる今があるということです。

なので一旦手術は成功したといえます。

これも「生きよう」とする翔の強い気持ちがあったからこそだと思います。

“病は気から”という言葉もあるように「生きる」と強く決意したことが手術を成功へと導いたのでしょう。

ずっと元気でいられたのかは何も語られていないのでわかりません。

もしかしたら何年か後には力尽きてしまったかもしれませんが、少なくともあの時の手術は成功して翔は元気になっていると思われます。

まとめ

借りぐらしのアリエッティで翔の「君は心臓の一部だ」の言葉の意味と手術は成功したかについてお届けしました。

心臓に病を抱える翔でしたが、アルエッティと出会い、生きる勇気を得られました。

アルエッティも翔のおかげで、人間がそんなに恐ろしいものではないことを学ぶことができました。

最後は別れることになった翔とアリエッティですが、また会える日が来るといいですね。

もしかしたら元気になった翔がアリエッティを探しに行く日が来るかもしれませんね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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