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映画

「キミスイ」タイトルが気持ち悪いけどホラー?最後のメールや遺書から意味を解説

映画「君の膵臓を食べたい」ですが、タイトルにインパクトがありますよね。

「気持ち悪くてホラーかと思った」という意見も多数あります。

今回はこの「君の膵臓を食べたい」というタイトルの意味を最後のメールや遺書から解説したいと思います。

「キミスイ」はホラー?タイトルが気持ち悪い

映画「君の膵臓を食べたい」のタイトルを見た時「きもちわる!」と思った私です。

”膵臓を食べる”って言葉からホラー映画としか思えませんでした。

ホラーが大の苦手な私にとっては近寄りたくない領域ですので、まったく観る気がしなかった映画ですが、

「ラスト、きっとこのタイトルに涙する—」

ってキャッチコピーに「何ですのん?それ?」と興味がわきました。

そしてCMやキャスト陣の顔ぶれなどから、どうもグログロなホラー映画ではないと思ったので観てみることに…

結果、キャッチコピーの意味が分かりました。

でも、この「君の膵臓を食べたい」というタイトルはかなりインパクトがありますよね。

なぜこのようなタイトルなのか意味がいまいちわからなかったのではないでしょうか。

「キミスイ」タイトルの意味は?

ヒロインの桜良は、思い膵臓の病気を患っていて余命1年と宣告されている高校生の少女です。

物語の序盤、図書室で主人公の春樹にいきなり「君の膵臓を食べたい」と言った桜良。

驚いた春樹は”カニバリズム”かと問います。

カニバリズム(英語: cannibalism)とは、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは習慣をいう。
食人、食人俗、人肉嗜食ともいう。
文化人類学における「食人俗」は社会的・制度的に認められた慣習や風習を指す。
引用元:Wikipedia

”カニバリズム”の意味を知ると、なんだか怖くなりますが、桜良の口から「君の膵臓を食べたい」と言ったわけを聞かされた春樹。

昔の人はどこか悪いところがあると他の動物のその部分を食べたんだって。
そしたら病気が治るって信じられていたらしいよ。

その時の春樹は「ばかばかしい…」とあまり聞く耳を持っていない様子でした。

ですが、桜良の気持ちの中には、膵臓を食べることで病気が治るのなら「君(春樹)の膵臓を食べたい」という願いが込められていたのです。

つまり、病気を治して生きたいという桜良の切ない気持ち…

そして春樹もまた桜良に「君の膵臓を食べたい」という言葉を発しますが、これはお互いにしかわからない合言葉の様なものだったのです。

そんな桜良と春樹の深い気持ちがそのままタイトルになっています。

なので、このホラー映画の様なインパクトのあるタイトルの陰には、桜良と春樹が歩むストーリーがあるわけです。

そのストーリーを追っていくと、このタイトルが「そういうことだったのか」と腑に落ち、実はとても温かい言葉だったとわかるのではないでしょうか。

「キミスイ」桜良と春樹のストーリー

劇中で、「君の膵臓を食べたい」と言う場面は4回ありました。

  • 図書室で桜良が春樹に突然「君の膵臓を食べたい」と言った
  • 「私が死んだら膵臓は君が食べてもいいよ。人に食べてもらうと魂がその人の中で生き続けるんだって」と桜良が言った
  • 春樹が最後に桜良に送ったメールで「君の膵臓を食べたい」と送った
  • 桜良が春樹に宛てた遺書に「君の膵臓を食べたい」と書かれていた

この流れを踏まえると、「君の膵臓を食べたい」というタイトルの本当の意味が見えてきます。

図書室での「君の膵臓を食べたい」

クラス一地味で根暗な春樹でしたが、そんな春樹のことが気になっていた桜良。

病気のことを知る唯一のクラスメイトである春樹に突然「君の膵臓を食べたい」と言います。

その後、その言葉の意味を話す桜良はほんとうは生きたいことを春樹に伝えたかったのだと思います。

膵臓を食べて病気が治るなら春樹の膵臓が食べたい。

それは桜良の春樹に対する告白でもあったようです。

桜良の「私の膵臓は君が食べてもいいよ」

旅行に出かけた桜良と春樹。

人と関わることを避けていた春樹が「楽しかった」と言ったことで、お互いの心が通じ合うことを実感した二人。

素直な春樹にお礼として「私が死んだら私の膵臓を食べてもいい」と言った桜良。

桜良はほんとうは死ぬことがめちゃくちゃ怖いのに明るく振舞っています。

「ほんとうは生きたい」という桜良の本音。

でも病気が治ることはなく死は免れない。

だから死んでも魂は春樹の中で生きたいと願っている気持ちの表れだったと思います。

桜良にとって春樹は大切な人だと春樹に伝えた場面でした。

春樹のメールでの「君の膵臓を食べたい」

物語の終盤、桜良が通り魔に襲われる日。

桜良と待ち合わせをしていた春樹は退院した桜良にメールで「私のことを褒めちぎりなさい」と言われ、返す言葉を考えます。

生きることに勇敢な桜良のようになりたいと強く願うようになった春樹は、考えた末「君の膵臓を食べたい」と送ります。

それは桜良が言っていた「魂の中で生きる」という言葉通り、春樹もまた自分の魂の中で桜良に生きてほしいという気持ちの表れだったのではと思います。

つまり、桜良のようになりたい、ずっと桜良と一緒にいたいと思う春樹の気持ちを伝えたかったのです。

桜良の遺書での「君の膵臓を食べたい」

春樹が12年後に見つけた桜良の遺書。

そこには人に関わらなくても強く生きる春樹に憧れていたと書かれていました。

自分は弱いから人を巻き込んでしまうけど、いつも自分自身だった春樹をすごいと言っています。

そして桜良もまた春樹になりたかったのです。

春樹の中で生き続けたい。

その気持ちの表れが「君の膵臓を食べたい」という言葉だったのです。

「キミスイ」最後のメールと遺書からわかる桜と春樹の思い

桜良と春樹がお互いに「君の膵臓を食べたい」と言ったのは、桜良は春樹に、春樹は桜良になりたいという気持ちの表れです。

桜良は生きることを愛し人を愛することができる性格も明るいクラスの人気者。

春樹はクラス一地味だけど誰とも関わらないでひとりで生きる強さを持っている。

そんな正反対ともいえる2人が接するうちに”こういう人になりたい”という思いが強くなっていきます。

そんなお互いに魅力を感じどんどん惹かれ合っていく桜良と春樹。

それは言葉では簡単には言い表せない特別な関係となっていく二人でした。

最後に春樹が送ったメールと桜良の遺書に書かれた「君の膵臓を食べたい」は、そんな二人の思いが溢れた言葉だったのです。

とても特別な関係だからこそ通じ合う合言葉のような言葉。

二人だけにしか伝わらないほんとうに重い言葉でした。

まとめ

映画「君の膵臓を食べたい」のタイトルの意味をお届けしました。

一見気持ち悪いタイトルでしたが、実は二人にしかわからない深い意味が込められていました。

それを知ると納得いきましたが、それにしてもインパクトのあるタイトルでしたね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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