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「君の膵臓を食べたい」オチが通り魔の意味は?犯人は誰で元カレと言われる理由や伏線を解説

映画「君の膵臓を食べたい」のオチに違和感を感じた人も多かったのではないでしょうか。

「えっ??」という気持ちが否めないオチでしたが、そこには伝えたいメッセージがあるようです。

今回は「君の膵臓を食べたい」のオチの意味と、通り魔は元カレが犯人と言われる理由をお届けしたいと思います。

※この記事ではネタバレも含まれますのでご注意ください

「君の膵臓を食べたい」のオチは通り魔

主人公の桜良は膵臓の病気で余命1年と宣告されていました。

余命1年の病気を患っているとは思えないほど陽気でよく笑う元気な女の子。

桜良は病気になった自分の運命を受け入れ、命が尽きるまで懸命に明るく生きようとしますが、心の中で大きな不安や悲しみを抱えていることも事実でした。

そんな桜良だったので、誰もが想像したオチは「桜良は最後、力尽きて桜の花のように散ってしまう」というものだったのではないでしょうか。

そのシーンを想像してもう泣きそうになっていた人もいたのでは?

実は私がそうだったのですが、なんと物語のオチは「桜良は通り魔によって命を奪われる」というものでした。

そのシーンを見た時は正直「はぁ?」でした。

でもよくよく考えてみると、そこからは大きなメッセージが伝わってきました。

「君の膵臓を食べたい」桜良の死から伝わってきたメッセージ

余命1年の桜良が明るく懸命に生きる姿からこの物語のオチは”桜良の病死”が普通ですよね?

しかし桜良は、通り魔によってたった1年しかなかった命をも奪われてしまいます。

では、なぜオチが病死ではなかったのでしょうか。

なぜオチが病死ではなかったのか

「君の膵臓を食べたい」では、冒頭から桜良の余命がわずかであることは明かされていました。

誰もが桜良は病気で亡くなると思っていたはず…

ストーリーの展開としては、最後桜良が亡くなるシーンで号泣という流れもありだとは思いました。

まだこれから何十年と生きていくことが当たり前だと思える若い女の子が亡くなるのですから、命の尊さを感じざるをえません。

が、それ以上に伝えたいメッセージが隠されていたため、オチが病死ではなかったと考えられます。

桜良の言葉から受け取れるメッセージと伏線

桜良の命を奪ったのは通り魔だったということから受け取れるメッセージ。

それは桜良の言葉から伝わってきます。

図書室で本の整理をする桜良は春樹から「残り少ない命だからやりたいことをした方がいい」というようなことを言われたときにそれは春樹も一緒だと答えます。

「もしかしたら明日、突然君が先に死ぬかもしれないのに…」

この言葉から余命が限られている桜良に限らず、

人は誰でも明日生きている保証はどこにもない

というメッセージが伝わってきます。

余命が言い渡されていようがいまいが、明日死んでしまう可能性は誰にでもあります。

そして桜良が春樹に言った言葉で最も印象的だったのが

「私も君も一日の価値は一緒」

という言葉でした。

桜良の余命はたったの1年でしたが、その1年は生きられると誰もが思うはずです。

でも、その1年さえ生きられないということも現実には起こりうるということが言いたかったのだと思います。

そのような深いメッセージを伝えるためにオチは“通り魔”という設定だったのかもしれません。

冒頭では伏線のように桜良が通り魔について触れていましたしね。

多少の無理やり感は否めなかったですが、通り魔によって命を奪われることほど予想できない出来事はないので、メッセージとしては伝わりやすかったと思います。

そこで、この通り魔ですが、犯人は桜良の元カレでは?という声が上がっています。

次にその理由について探っていきたいと思います。

「君の膵臓を食べたい」通り魔犯人は誰で元カレと言われる理由

劇中で通り魔の犯人については触れられていません。

冒頭で桜良が「この辺りで通り魔殺人が頻発している」と新聞記事を見せていたので、その一連の事件に巻き込まれたものだと思われます。

では、なぜ犯人は元カレでは?と言われるのでしょうか。

桜良の元カレとは

桜良の元カレは、学級委員の隆弘でした。

クラスでは人気者で、桜良とのことを冷やかすクラスメイトから春樹を助けます。

桜良から借りた本が亡くなっていることに気づいた春樹のもとにやってきた隆弘は「何かあったら言って」と学級委員の自分を頼るように言っています。

ところが、隆弘は嫉妬深く陰湿な性格。

桜良がクラス一根暗な春樹と仲良くすることが許せない様子でした。

元カレが犯人と言われる根拠

春樹に元カレのことを聞かれた桜良は元カレのことを

  • 小さなことですぐ怒る
  • 粘着質

と答えています。

そして桜良の家に行った春樹が家を出ると現れた隆弘。

なぜ桜良の家にいたのか執拗に問い詰め、帰ろうとする春樹を引き留めます。

春樹は桜良がしつこいのは嫌いだと、前の彼がそうだったと言っていたと伝えると、隆弘は激昂し春樹を殴ってしまいます。

その時、家から出てきた桜良に「どうしてそんな奴と…」と言った隆弘は、

「もう二度と私の周りの人に近づかないで」

と桜良に一蹴されてしまいます。

もともと、桜良と春樹に執着していた隆弘が桜良に拒絶されたことで、桜良を逆恨みし刺したのでは?という憶測が出たようです。

あるといえばありそうな展開ですが、上記でも述べたように通り魔殺人については冒頭で触れられています。

またこのシーンの前に桜良と春樹は気まずくなっており、この出来事がきっかけで仲直りしています。

この場面は二人が仲直りするきっかけであり、隆弘が通り魔の犯人だとほのめかすものではなかったと思われます。

なので、隆弘が犯人の可能性は低いと思われます。

もし隆弘が犯人なら劇中でもう少し隆弘との関係性について明かされたと思いますし、展開も変わってきたのではないかと思います。

まとめ

映画「君の膵臓を食べたい」のオチが通り魔の意味と元カレが犯人と言われる理由についてお届けしました。

オチが桜良の病死でなかったのには、命の尊さについての深いメッセージがありました。

そして通り魔の犯人は元カレという憶測は、根拠がありながらも違うといえそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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