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映画

「コクリコ坂から」海がメルと呼ばれるのはなぜ?旗信号の意味やカルチェラタンについても

映画「コクリコ坂から」の主人公・松崎海。

「海」と呼ぶ人もいれば「メル」と呼ぶ人もいてちょっと混乱しましたよね。

劇中でなぜメルと呼ばれているのか触れられていなかったので、不思議に思った人も多かったのではないでしょうか。

今回は海が「メル」と呼ばれる理由と旗信号の意味やちょっとよくわからなかったカルチェラタンについてお届けします。

「コクリコ坂から」松崎海がメルと呼ばれるのはなぜ?

コクリコ坂からの主人公の少女の名前は「松崎海(まつざきうみ)」ですが、下宿の住人や友人からは「メル」と呼ばれています。

ニックネームと思われますが「松崎海」という名前の何がどうなって「メル」なのでしょうか。

それは、
海をフランス語に訳すと「ラ・メール(la mer)」になる
からです。

その「メール」がつまって「メル」と呼ばれるようになったのです。

松崎家に下宿する北斗がフランス語で「海」は「ラ・メール」だと教えてくれたことがきっかけのようですが、「メル」なんてニックネーム、とても素敵ですよね。

フランス語に訳すところも粋ですし、それを縮めて「メル」とするあたりもセンスの良さを感じます。

「海」と呼ばれていたのに急に「メル」と呼ばれたりして混乱してしまった人も多かったと思いますが、松崎海がメルと呼ばれるのはそのようなことが理由でした!

そんな海ことメルは、毎日旗を揚げていました。

それは幼少期からお父さんの無事を祈って揚げていた旗だったのですが、実は風間俊が毎日その旗を見ていて彼も海に返答の旗を揚げていたのです。

その旗の意味とは何だったのか解説していきます。

松崎海(メル)と風間俊が揚げた旗信号の意味

メルがお父さんのために旗を揚げる習慣は、幼少期からずっと続いていました。

コクリコ荘から揚げる旗を、毎朝タグボート船で通う風間俊が見ていて俊も船から返答の旗を揚げていました。

残念なことにメルからは見えてなかったのですが、知らず知らずのうちに二人は旗で連絡を取り合っていたのです。

ちょっとロマンチックですよね。

その旗は国際信号旗と言い、船舶の通信のために使われる世界共通の旗です。

旗を掲げる順番や枚数と旗が持つ意味が組み合わさっていろいろな言葉を表します。

松崎海(メル)が掲げた旗の意味

メルが揚げていた旗は“U”ユニフォーム (Uniform)と“W”ウィスキー (Whiskey)という文字旗です。

 

“U”の旗の意味:あなたは危険に向かっている。

 

“W”の旗の意味:私は医療の援助が欲しい。

この“U”と“W”の順に並べて掲げるとご安航を祈るという意味になります。
                参照元:https://www.benricho.org/symbol/flag.html

なのでメルは毎日、安全を祈るという思いを込めて旗を揚げていたのですね。

それに対して風間俊が掲げていた旗の意味はどんなものだったのでしょうか。

風間俊が揚げた旗信号の意味

メルが掲げた旗に対して風間俊も旗を揚げて答えていました。

風間俊の揚げた旗は回答旗。

 

 

メルが掲げた旗の意味を解読したということを表します。

メルが掲げた“U”と“W”の旗の一番上に回答旗を掲げることによって安全を祈るというメルの思いをきちんと受け取ったと返答しているのです。

つまり、「安全を祈ってます」というメルに対して「ありがとう」と旗で会話していたってことですよね。

やっぱりすごくロマンチックでいいですよね!

そしてメルと俊はお互い恋心を抱くようになるのですが、そこには「カルチェラタン」が大きく関係していました。

劇中に出てくる「カルチェラタン」という建物は何ぞや?と疑問に思った人も多かったのではないでしょうか。

ということで、カルチェラタンについて解説していきます。

カルチェラタンについて

カルチェラタンは男子文化部員の部室棟です。

かなり古くて、部屋も乱雑で汚く、最初見た時は「何?この建物?」といった感じでした。

風間は「週刊カルチェラタン」という新聞も発行していて、劇中の冒頭ではメルが旗を揚げる様子を記事にしていましたね。

メルは妹の空にせがまれて、初めてこのカルチェラタンを訪れます。

メルと風間との出会い

空とカルチェラタンを訪れたメルは風間と風間の親友・水沼のいる部室に向かいました。

そこにはケガをした右手に包帯を巻いた風間がガリ切をしていたのですが、水沼の提案でメルが引き受けることに…

それがメルと風間の出会いでした。

そこから親交を深めていった二人はとても微笑ましかったですね。

実はカルチェラタンは老朽化により取り壊されそうになっていました。

取り壊し反対を唱える風間に協力したいと思ったメルはカルチェラタンの大掃除を提案。

それによって取り壊しを賛成していた生徒たちも保存を望むようになり、最後は学校の理事長に風間、水沼、メルの三人で直談判を決行します。

おかげでカルチェラタンの取り壊しを免れたのでした。

このようにメルと風間にとって「カルチェラタン」は大きな存在だったのです。

このカルチェラタン、とても洒落た名前ですがその意味や由来とはどのようなものなのでしょうか。

カルチェラタンの意味や由来

カルチェラタンとはパリ市の中央部、セーヌ川南岸の街区のことで、パリ大学などの名門校が集中している学生街として知られています。

カルチェは「地区」ラタンは「ラテン語」のことでカルチェラタンとは「ラテン語の地区」という意味になります。

これは、まだフランス語が統一されていなかった時代、学問における共通語「ラテン語」が使われていたことに由来します。

ヨーロッパ各地から集まった学生たちはラテン語で会話していたんですね!

そんな学生と縁が深い街の名を部室の屋号にするところがなんともセンスがいいですよね。

取り壊されなくてほんとうによかったです!

まとめ

「コクリコ坂から」で松崎海がメルと呼ばれる理由や旗信号の意味とカルチェラタンについてお届けしました。

古き良き時代の学生たちがうまく描写されていて、当時の様子が垣間見れましたね。

海と風間の淡い恋もほんわかとした気分にさせてくれ、とても心温まる物語だったと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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