「となりのトトロ」草壁家の隣家に住むカンタのおばあちゃん。
サツキとメイをほんとうの孫のようにかわいがってくれていましたね。
そのおばあちゃんのなまりあるセリフがとても温かいんです。
今回はおばあちゃんのなまりセリフからおばあちゃんの性格を深掘りしていくとともに、草壁家や本家との関係についてお届けします。
目次
「となりのトトロ」おばあちゃんについて
ばあちゃん役の北林谷栄さんは、若い頃から老婆役を得意とした名女優。「風の谷のナウシカ」の大ババ役をオファーした際はスケジュールが合わず、今回が念願の出演となりました。第一声から役作りが完璧で、宮崎監督を「のけぞった!」と笑顔にさせたと言います。☞続く #となりのトトロ #トトロ pic.twitter.com/s47Q1ybokt
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) November 4, 2016
サツキとメイをとてもかわいがってくれたおばあちゃんは隣家に住むカンタのおばあちゃんです。
物語の冒頭から登場し存在感がありましたよね。
カンタの家はお父さんが婿養子さんなので、おばあちゃんはカンタの母方の祖母ということになります。
草壁家が引っ越してきた家の管理をしていたのがおばあちゃんでした。
畑で色々な野菜や花を育てていて、劇中ではサツキやメイも畑を手伝ってとうもろこしやきゅうりを収穫してましたね。
頭に手ぬぐいをかぶりモンペ姿という田舎のおばあちゃんの定番スタイルであるカンタのおばあちゃん。
私の田舎のおばあちゃんも、あのような姿で毎日畑仕事してたなぁと妙に懐かしくなりました。
そんなおばあちゃんがなまりながら言っているセリフはどれも温かみを感じます。
となりのトトロおばあちゃんのなまりセリフが温かい!
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サツキやメイたちが初めておばあちゃんに会った時のセリフ
「ハハハ。元気だね~。」
「はい、こんにちは。賢そうな子だよぉ。」
家の中を走り回るサツキとメイの元気な様子を微笑ましく思っているおばあちゃん。
そして「賢そうな子」とさりげなくほめてくれています。
ゆっくりとした口調で言うおばあちゃんは、子どもに対してとても温かく接してくれる様子がうかがえます。
マックロクロスケのことを教えてくれたおばあちゃん
⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫
#マックロクロスケ を
捕まえる時は#メイ👧ちゃんのように
両手👐で押し潰さないよう
注意⚠️が必要です‼️正しい方法は……
私も捕まえ方を知りたいです😅💦
⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫#となりのトトロ #宮崎駿監督 #トトロの夏 #日本の夏 #ススワタリ pic.twitter.com/4gkGsL3xDw— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 15, 2018
マックロクロスケと遭遇しメイとサツキの手足が真っ黒になってしまったことを報告すると
「ほおほお。イヤイヤイヤ…」
「こりゃ、ススワタリが出たな。」
「んだ。だあれもいねぇ古い家に湧いて、そこら中、ススと埃だらけにしちゃうのよ。」
「小ちぇー頃には、わしにも見えたが…そうか、あんたらにも見えたんけぇ。」
とおばあちゃんはマックロクロスケのことを優しく教えてくれました。
「それは妖怪ですか?」と尋ねるお父さんに答えてくれたおばあちゃん。
「そったら恐ろし気なもんじゃねえよ。」
「ニコニコしとれば、悪さはしねぇし、いつの間にか、いなくなっちまうんだ。」
「今頃、天井裏で、引っ越しの相談でもぶってんのかな。」
このセリフからもおばあちゃんは子どもを怖がらせないように話してくれていることがわかります。
おばあちゃんの心の温かさがにじみ出ていますよね。
あと「んだ」とか「そったら」とかのなまりが聞いていて心地いいですね~。
おばちゃんの畑でのセリフ
サツキとメイがおばあちゃんの畑でお手伝いした時、おばあちゃんに野菜をごちそうになります。
サツキが「おばあちゃんの畑って宝の山みたい!」「おいしい!」と新鮮なキュウリをメイと一緒にほおばっています。
「となりのトトロ」より”おばあちゃんちのキュウリ” #美味しそうだと思ったらRT pic.twitter.com/oTHhLRxAko
— ジブリの食べ物bot (@ghiblifoodsbot) July 31, 2020
おばあちゃんは、
「そうかい? お天道さま、いっぱいあびてっから、身体にもいいんだ。」
「ばあちゃんの畑のもんを食べりゃ、すぐ元気になっちまうよ。」
と、陽の光をたくさん浴びているから病気のお母さんの体にもいいのだという名シーンでのセリフです。
新鮮な野菜を丹精込めて育てているおばあちゃん。
畑仕事は思った以上に重労働です。
土を耕したり肥料を与えたり水はけのことも考えなくてはなりません。
そんな大変な畑仕事でも、皆に新鮮で美味しい野菜を食べさせたいというおばあちゃんの愛情が感じられる場面です。
お母さんを心配するメイへの言葉
おばあちゃんどうしよう、お父さん大学の研究室なの、でも電話がないの!かんた本家に連れてってやりな。メイここでおばあちゃんと待ってて! #となりのトトロ pic.twitter.com/1QWihuVbrH
— そこつ (@kanpekinomiya) July 11, 2014
病院から電報が入り、お母さんに何かあったんじゃないか、死んじゃったらどうしようと心配するサツキにおばあちゃんは、
「大丈夫。大丈夫。」
「こんなかわいい子たちをおいて、どこのだれが死ねっかい。」
「泣くんでね。泣くんでね。」
「父ちゃんが戻るまで、ばあちゃんが、いてやっから。な?」
と優しく励ましてくれました。
「ばあちゃんそばにいてあげるからね」と言ってもらえたサツキはさぞかし心強かったと思います。
そしてサツキとケンカしたメイがいなくなってしまい、おばあちゃんも必死になって捜してくれました。
「カンタ~。早く父ちゃん呼んでこい。メイちゃんがいなくなっちゃたんだ。」
「メイちゃ~ん!!」
いなくなったメイを心底心配し無事を祈るおばあちゃん。
トトロの助けによって無事にメイに会えたおばあちゃんがメイに頬ずりする姿から愛情豊かなおばあちゃんの性格がうかがえました。
このようにおばあちゃんのセリフからおばあちゃんがとても心暖かい人だってことがわかります。
ちょっとなまった方言とゆっくりとした口調がなおさら安心感を与え、おばあちゃんのやさしい人柄を表していると思いました。
「となりのトトロ」おばあちゃんと草壁家の関係
草壁家は、お母さんが病気のために空気のいい田舎に引っ越してきました。
その引っ越してきた家の管理をしていたのがおばあちゃんです。
お母さんは入院中のため、お父さん、サツキ、メイの三人で当分の間暮らすことに…
サツキが学校に行っている間やお父さんが仕事で大学に行かなければならないとき、メイの面倒を見てくれていたのがおばあちゃんでした。
おばあちゃんはサツキたちが引っ越してした家の隣に住む大垣家のおばあちゃんですので草壁家とは血縁関係があるわけではなさそうです。
それでもサツキやメイをほんとうの孫のように接してくれるおばあちゃん。
田舎の方では隣近所のかかわりが深く、たとえ血縁関係がなくてもほんとうの家族のようなお付き合いをする家も珍しくありません。
そんなことから、おばあちゃんも隣家に越してきたサツキやメイを家族のように思ってくれていたのだと思います。
そしてサツキがお父さんに連絡するために電話を借りに行った大垣家の本家にもおばあちゃんがいました。
その本家のおばあちゃんとカンタのおばあちゃんの関係はどういったものなのでしょうか。
カンタのおばあちゃんと本家のおばあちゃんとの関係は?
当時まだまだ普及していなかった電話のある本家に、カンタのばあちゃんによく似て、もっと歳いってるっぽいおばあちゃんがいるという事は、カンタのばあちゃんはこの人の妹か何かか。#となりのトトロ pic.twitter.com/zywyQM7zvM
— くまポン (@Bb0794rm) November 4, 2016
お母さんが入院する病院から電報を受けたことで心配するサツキ。
おばあちゃんの本家で電話を借りることができ、お父さんに無事連絡することができました。
その時に炉端に座っていたもう一人のおばあちゃん。
「本家」とはもともとのご先祖様を相続、継承してきた「家」ということ。
なので、カンタのおばあちゃんの家は、そこから分かれていった「分家」ということになります。
ということからカンタのおばあちゃんと本家のおばあちゃんの関係は、本家・分家にそれぞれ嫁いできたお嫁さん同志という間柄なのではないでしょうか。
本家のおばあちゃんはおっとりしていてかわいいおばあちゃんでしたね。
本家ならではのおばあちゃんってところでしょうか。
カンタのおばあちゃんとは全くタイプが違うところも、本家と分家の違いがよく描写された部分だったと思います。
まとめ
となりのトトロおばあちゃんのなまりセリフや、おばあちゃんと草壁家や本家との関係についてお届けしました。
おばあちゃんはサツキとメイをほんとうの孫のようにかわいがってくれる心暖かいおばあちゃんでした。
現代でも田舎の方に行けばあのようなおばあちゃんがたくさん存在します。
核家族化が進み、あのようなおばあちゃんと接する機会も随分減っていると思いますが、カンタのおばあちゃんは古き良き時代を象徴するようなおばあちゃんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。