ジブリ映画「ゲド戦記」に登場するハイタカ。
ハイタカの頬には大きなアザのような傷がありますが、なぜあのような傷があるのか気になりましたね。
今回はハイタカの傷の原因と大賢人と呼ばれるハイタカの正体やテナーとの関係についてお届けします。
目次
「ゲド戦記」ハイタカの傷の原因
ハイタカの傷のことは劇中では明かされない
映画「ゲド戦記」でハイタカを見たときに、真っ先に目につくのが頬の傷ではないでしょうか。
左頬全体を覆うくらいの傷なのでとても目立ちます。
「あの傷は何?何か物語と関係あるの?」と思いましたが、劇中でハイタカの傷のことは一切語られません。
というのも「ゲド戦記」には原作があり、映画の内容よりもかなり長い物語になっています。
映画では時間も限られるので、ハイタカの傷に触れることができなかったのかもしれないし、敢えて触れる必要がなかったのかもしれません。
でもやっぱりハイタカの傷のことは気になります。
ハイタカの傷の原因は過去の過ち
ハイタカの頬の大きな傷のことは原作小説で描かれています。
ハイタカが魔法の学院に通っていた頃「学院始まって以来の秀才」と称され、ハイタカ自身もその才能に自惚れていました。
そのおごりから魔法の暴走を起こし、使ってはいけない禁断の魔法を使ってしまいます。
それは死者の魂と「影」と呼ばれるものを呼び出してしまったことでした。
その禁断の魔法は若き日のハイタカでは手に負えるものではなく、呼び出した「影」に襲われてしまいます。
原作小説ではその「影」との戦いが描かれていますが、ハイタカはその「影」によって顔に大きな傷を負うことになってしまったのです。
映画でのハイタカはすでに大賢人となり立派な人物として描かれていますが、顔の傷の原因を知るとハイタカにも若き日があり幾度となく失敗も経験してきたことがうかがわれます。
大賢人となった今でもその傷は自分への戒めとして、いつも気を引き締めているのではないでしょうか。
アレンを諭したり優しく接するのもそういった経験が糧となっているからかもしれませんね。
そんなハイタカの正体とは…。
「ゲド戦記」大賢人ハイタカの正体
ハイタカはローク魔法学院卒の魔法使い。
その正体は映画のタイトルにもなっている「ゲド戦記」の「ゲド」です。
「ゲド」とはハイタカの真(まこと)の名前。
アースシー世界の北海域にあるゴント島の出身で住民はほとんどがヤギ飼いであることからハイタカもヤギ飼いでした。
が、ゲドは後に吟遊詩「ゲドの武勲」が作られる程の有名な魔法使いになります。
子ども時代の名前は「ダニー」。
出生時に亡くした母から授かった名前です。
母なきダニーの世話をしたのは、村唯一のまじない女であったダニーの伯母でした。
ダニーの魔術の才能に気づいた伯母からまじないの初歩を教えられたダニーは、猛禽類であるハイタカを呼び寄せる術を学びました。
猛禽と遊ぶ姿を見た同年代の村の子供がダニーに「ハイタカ」というあだ名をつけたことからダニーは自らの名を「ハイタカ」と名乗るようになります。
ハイタカは世界の均衡が崩れている原因を探って旅をしています。
自分の姿を変えたり物を動かしたりなどさまざまな魔法の能力を持っていますが、世界の均衡を保つためにむやみに魔法を使うことはないハイタカ。
それも若き日の過ちが教訓になっているのでしょう。
そんなハイタカが訪ねて行った先にいた女性テナー。
ハイタカとテナーとはどのような関係なのでしょうか。
「ゲド戦記」ハイタカとテナーの関係
ハイタカが捉えられていたアレンを救い頼った先がテナーでした。
テナーはハイタカの幼なじみで良き理解者だとされています。
テナーはハイタカが訪ねたときに「久しぶりね、ゲド」とハイタカの真の名を呼びました。
真の名はめったに明かさないため、その名を知っているテナーとハイタカは特別な関係であることがうかがわれます。
テナーはかつてカルガド帝国においてアチュアンの墓地の大巫女をしていました。
親から引き離されたテナーは、地下神殿の闇の中で大巫女アルハとして育てられました。
そこに世界の均衡を回復しようとする大魔法使いゲドが現れテナーを地下の闇から現実世界に戻します。
そういった経緯からテナーとハイタカは信頼と愛情を育んでいきます。
映画では描かれませんが、後にハイタカとテナーは結婚することになります。
まとめ
ゲド戦記でのハイタカの傷の原因や正体、とテナーとの関係についてお届けしました。
ハイタカの頬の大きな傷は若き日の過ちが原因でした。
ハイタカは優れた魔法使いであり、最後の大賢人。
また竜と交渉できる竜王でもあります。
そんなハイタカのよき理解者がテナーでした。
地下の闇の中で巫女として育てられるテナーを現実世界に戻したのがハイタカでした。
劇中でも二人の絆の深さは感じ取れましたね!
最後までお読みいただきありがとうございました。