2016年5月21日に公開された話題の映画「海よりもまだ深く」がいよいよ地上波初登場!
是枝監督作、阿部寛主演の団地を舞台にした物語。
売れない小説家の主人公「良多」と団地に一人住まいの母親、別れた元妻とその息子の「こんなはずじゃなかった」と今を生きる家族のちょっと切ないストーリーですね。
阿部寛さんの抜群の演技に加え、今は亡き樹木希林さんの観る人を魅了する役柄が注目の映画です。
面白おかしくもありながら最後は泣けてくる…
そんな団地が舞台となっているこの映画のロケ地について調べてみました。
目次
「海よりもまだ深く」のロケ地は?
今回の映画の舞台となったのは東京都清瀬市。
清瀬市は是枝監督が9歳から28歳まで暮らしていた町で、メインの舞台となっている団地に実際に住んでおられたそうです。
旭が丘団地
母・淑子(樹木希林)がひとりで暮らす団地は、清瀬市の旭が丘団地で撮影されました。
是枝監督が9歳から28歳まで実際に暮らしていた団地だということで話題にもなりましたね。
最寄り駅は「清瀬駅」です。
<追記>
旭が丘団地の他にも東久留米市の滝山団地で撮影されたシーンがあります。
母・淑子が密かに憧れているクラッシック音楽サークルの主宰をする仁井田(橋爪功)宅で鑑賞会が行われ、そこに淑子が参加するというシーンです。
滝山団地は旭が丘団地と建設時期(昭和43年)がほぼが同じということで撮影に使われたようです。
滝山六丁目の橋村幹生さん宅で行われ、団地の部屋のセットには橋村さん宅にあった家具や縫いぐるみなども使われたそうです。
西武鉄道池袋線・清瀬駅
映画の中で哀愁をおびた表情で窓から外を見つめる良多(阿部寛)が乗っている黄色い車体の電車が西武鉄道池袋線。池袋駅から快速で約22分の「清瀬駅」が淑子が暮らす団地の最寄り駅として登場しています。
改札を出ると北口、南口に分かれますが劇中で良多は北口に降り立っています。
狭山そば
電車を降りた良多が腹ごしらえをする立ち食いそば屋は駅の構内にあります。
映画の撮影時は「狭山そば」というお店でしたが現在では「秩父そば」に変わっているようです。
「秩父そば」は出汁からとって作るツユと、タネから作り揚げている天ぷらが自慢のお店で、絶えずお客さんが来店する人気のお店だそうです。
西武バス・バス停
清瀬駅北口から旭が丘団地行きのバスが出ています。劇中でも良多は母の家を訪れる時に北口からバスに乗って向かっています。
降り立ったバス停は「団地センター」。清瀬駅北口より12個目のバス停のようです。
ホルン洋菓子店
清瀬駅から乗ったバスから、バス停「団地センター」に降りた良多が母への手土産を買うために立ち寄ったお店が「ホルン洋菓子店」です。バス停の真ん前にあるようです。
昔ながらのシンプルなケーキを今も変わらないリーズナブルなお値段で販売しているそうです。
町でおなじみのケーキ屋さんと言った感じでしょうか。
劇中でも良多が「ほら、ホルンのケーキ買ってきた」と母に渡すと母は箱の中を見てうれしそうにうなずく姿がありました。
和菓子店 新杵(しんきね)本店
良多の姉・千奈津(小林聡美)の勤め先として登場する和菓子店「新杵本店」も実在するお店です。
「焼豆大福」が人気のようです。
清瀬駅北口よりバスで約7分、バス停「下戸」で下車後、徒歩約3分の所にあります。
タコ公園(すべり台)
劇中に象徴的に登場し、台風の夜に良多と息子が部屋を抜け出し雨宿りするという印象的なシーンでも登場するタコのすべり台。
こちらは野塩団地にある公園にあり撮影当時は実際に存在していましたが、現在は撤去されているようです。
川越市の舞台は?
「海よりもまだ深く」は川越市でもロケが行われています。
まず、良多が訪れる質屋「二村質店」ですが、こちらは本川越駅前に実在する質店です。
是枝監督最新作『海よりもまだ深く』いよいよ明日から!本作は本川越駅前、二村質店さんで撮影がありましたので、やや強引ではありますがご当地映画でもあります。8/6は監督ティーチインあり! pic.twitter.com/LVTVHeESfO
— 川越スカラ座 (@k_scalaza) July 29, 2016
月に一度息子に会うために、元妻の響子(真木よう子)と待ち合わせをするシーンは本川越駅前で撮影されています。
背後に本がたくさん売られている光景がありますが、「西武本川越ぺぺ古本まつり」のようです。
西武本川越ぺぺは本川越駅に直結していてメンズ、レディースファッション、雑貨、インテリア、レストラン、カフェ、食品スーパーまで揃っています。
まとめ
是枝監督の話題作「海よりもまだ深く」のロケ地についてお知らせしました。
清瀬の街並みや旭が丘団地など、この映画と素晴らしくマッチしていい風情がかもし出されていますよね。
特に旭が丘団地は是枝監督が暮らしていた場所でもあるので深い思い入れがあったことでしょう。
この映画は是枝監督自身が原案、監督、脚本、編集をすべて手掛けたオリジナルの作品だそうです。
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