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ナウシカがラステルの服を閉じた理由は?体の傷や死因と積み荷を燃やしての意味も

映画「風の谷のナウシカ」で、ナウシカはトルメキアの大型輸送船の窓にラステルの姿を確認します。

その輸送船は墜落し、残骸の中からラステルを見つけたナウシカは介抱しようと服のボタンを空けますがすぐ閉じてしまいます。

この映画で「なぜ?」と思った場面のひとつではないでしょうか。

今回はナウシカがラステルの服を閉じた理由と、ラステルの体の傷や死因、そして彼女の最後の言葉「積み荷を燃やして」の意味についてお届けします。

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ナウシカがラステルの服のボタンを閉じた理由

ラステルはペジテの王女でアスベルの双子の妹ですが、ペジテ市を制圧したトルメキアの大型輸送船に人質として乗せられていました。

その輸送船はあることが原因で墜落してしまい、ラステルは墜落した船の残骸の中で瀕死の状態でした。

なぜトルメキアの輸送船は墜落した?

トルメキアの輸送船が墜落したのは、積み荷の重さに耐えられずに腐海へ侵入して蟲を殺してしまったことが原因です。

怒った蟲の追撃を受け、ナウシカの「舵を引け」との懸命な呼びかけも届かず風の谷周辺の岩壁に激突し墜落します。

墜落現場でナウシカは残骸の中からラステルを助け出し、介抱しようと服の胸元を開けますがすぐに閉じてしまいます。

それはなぜだったのでしょう。

ナウシカはアステルがもう助からないと悟った

ナウシカは少しでも呼吸を楽にしてあげようと胸元を開けたのだと思えます。

でも、それをすぐに閉じたということは「呼吸を楽にしてあげる」ことも、もうすでに無意味な状態だとわかったからではないでしょうか。

つまりナウシカはラステルが、もうどんなことをしても助からないことを悟ったということだと思われます。

せめて服装は整えてあげたかった

もう助からないと悟ったナウシカはすぐさまラステルの服を閉じました。

そこには”せめて身なりは整えてあげたい”というナウシカの配慮だったと思います。

ラステルは王女ということもあり、服装が乱れたままではあまりにも不憫です。

最後はきれいな姿で見送るというナウシカのアステルへの敬意の表れだったのではないでしょうか。

ナウシカが、もう助からないと思ったほどのラステルの体の傷とはどんな状態で直接の死因は何だったのでしょうか。

ラステルの体の傷や死因は?

ラステルの体の傷や死因は劇中では明確にされていません。

服の中の状態も描かれていないので様々な説があるようです。

ラステルが体に負った傷

ラステルが体に負った傷については墜落時の怪我の他にもさまざまな説があります。

乗せられていた輸送船が腐海に侵入してしまったことから、

  • 蟲に襲われて傷を負っていた
  • 腐海に入ったことで肺が腐敗してしまっていた

という墜落前から傷を負っていたという説があります。

他にはトルメキア軍の人質になっていたことからトルメキア軍に傷つけられたという説もあります。

ところが、視聴者から宮崎駿監督にラステルの体の傷について質問があり、

「ラステルは鉄骨で胸が押しつぶされていた」

と宮崎駿監督自身が答えられたそうです。

ラステルが体に負った傷は胸部の外傷でかなりひどいものでした。

死因は胸に負ったひどい傷

なので、ラステルの死因は墜落の衝撃で胸にひどい傷を負ったことになります。

輸送船の墜落ということで衝撃も相当なものだったでしょう。

ラステルの傷はかなりひどかったはずです。

その描写はされていませんが、宮崎駿監督も「絵的に残酷すぎるので血の色を省略した」と語っておられます。

そのようにひどい傷を負い瀕死の状態のラステルが息を引き取る間際に「積み荷を燃やして」とナウシカに懇願します。

ラステルが最後の力を振り絞って言った「積み荷を燃やして」という言葉。

なぜそこまでしてナウシカに訴えたのでしょうか。

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ラステルが「積み荷を燃やして」と言った意味

ラステルが瀕死の状態でありながら訴えた「積み荷を燃やして」という言葉。

そこにはどんな意味があったのでしょうか。

積み荷の正体は?

輸送船に乗せられていた積み荷の正体は「巨神兵の卵」です。

ペジテの地下にて「卵」の状態で発見されます。

ペジテを襲い制圧したトルメキア軍は、ペジテ侵攻の目的であった「巨神兵の卵」を奪取。

輸送船に乗せ搬送を試みるも積み荷の重みに船が耐え切れず腐海へ侵入し、蟲に襲われ舵を誤って風の谷へ墜落してしまいます。

ラステルは真相を知っていた

なぜラステルが「積み荷を燃やして」と言ったのか…

それは積み荷の正体が、トルメキア軍がペジテを襲った原因でもある巨神兵であることを知っていたからです。

巨神兵が蘇ると火の七日間が繰り返され多くの人が犠牲になる。

そのことを心配したラステルは、なんとしてもトルメキアの手に渡ることを避けたかったのです。

そして、ナウシカの「積み荷は全部燃えた」という言葉を聞くと同時に息を引き取ったラステル。

王女らしく凛とした姿に感動するシーンでした。

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まとめ

ナウシカがラステルの服を閉じた理由となるラステルの体の傷や死因と、最後に言った「積み荷を燃やして」の意味についてお届けしました。

ラステルは輸送船の墜落により胸に大きな傷を負ったことが死因となり、介抱しようと服の胸元を開けたナウシカはもう助からないことを悟りそっと服を閉じました。

積み荷が燃えたことを確認し息を引き取ったラステル。

登場シーンはごくわずかですが、重要な鍵を握っていたキャラクターでしたね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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