ナウシカにチコの実を「長靴いっぱい食べたい」と言った理由は？ラストの芽の意味についても

映画・風の谷のナウシカでは腐海の底でナウシカとアスベルが「チコの実」を食べるシーンがあります。

チコの実を食べたときのアスベルのセリフに「長靴いっぱい食べたいよ」というものがありました。

何となく意味がわからなかった人も多かったのではないでしょうか。

そしてラストで映し出されたチコの実の芽。

そのシーンに込められたメッセージとは何か…

今回はアスベルがチコの実を「長靴いっぱい食べたいよ」と言った理由とラストの芽についてお届けします。

ナウシカにチコの実を「長靴いっぱい食べたい」と言った理由

#ジブリ作品の中

──風の谷のナウシカで
アスベルがナウシカから貰った
「 チコの実 」を食べた感想が
凄く印象に残っている。

──味は兎も角、
長靴いっぱい食べたいよww pic.twitter.com/1sGWD4ULVw

— 大宮 健司®︎ (@hiphoppap77) December 12, 2017

アスベルがチコの実を「長靴いっぱい食べたいよ」と言ったのは、腐海の底に落ちた時にナウシカにもらったときです。

ところが「味はともかく」という前置きがありました。

チコの実はおいしくない？

チコの実を食べたとき、アスベルは「不思議な味のする実」と言っていましたが「味はともかく」と言っているように決しておいしいものではなかったようです。

チコの実を口に入れた瞬間に「ウ～ン！！」と顔をしかめていたくらいですから…

なのになぜ「長靴いっぱい食べたい」と言ったのでしょうか。

本当の長靴をいっぱい食べたいという意味でないことは当然ですよね。

風の谷のナウシカのチコの実のモデルは？効果やどんな味がするかについても映画・風の谷のナウシカでは風の谷に生息している木になる実で「チコの実」という不思議な実が登場します。 この「チコの実」は架空のものでモ...

「長靴いっぱい食べたい」と言ったアスベルの気持ち

ということで「長靴いっぱい食べたいよ」と言った理由は、

「あまりおいしくないチコの実でもそんなに栄養があるなら長靴がいっぱいになるくらいの量を食べたい」

ということではないでしょうか。

これはアスベルのことを思ってチコの実を差し出してくれたナウシカへの感謝の気持ちの表れだったと思います。

腐海の底でナウシカが栄養補給のために分けてくれたチコの実が、たとえ美味しくなくてもお腹いっぱい食べたくなるほどうれしかったのではないでしょうか。

でもなぜ「長靴いっぱい」という表現だったのかちょっと謎ですが…

ドイツの方では長靴いっぱいの酒が飲みたいという表現があるみたいなので、そこから比喩の表現のヒントを得たのかもしれませんね。

そしてラストシーンで映し出された小さな芽とナウシカの帽子。

それは、ナウシカとアスベルが腐海の底に落ちたことで繋がる奥深いシーンでした。

その芽はチコの実が発芽したものだと思われますが、その描写にはどんな意味があったのでしょうか。

風の谷のナウシカ・ラストの芽の意味とは

魔女宅のラストでジジが喋れないままなのはどうしてか？という話より 私は断然ナウシカのラストでおしまいと書かれた横に木の枝とナウシカのマスクが置いてあるのをずっと ナウシカのお墓だと思っていた。 pic.twitter.com/UqWOtLLqkp

— ちっち (‘ᴥ’)シロクマ理論 (@Nec0rude0n) January 5, 2018

物語の最後に「おわり」と表示されたシーンでは、小さな芽とナウシカの帽子が映し出されます。

とても意味深な場面でしたが、どんなメッセージが隠されていたのでしょうか。

ラストの帽子と芽のシーンはお墓？

ポツンと置かれたナウシカの帽子に小さな芽の場面はナウシカのお墓のようにも思えます。

ですが、ナウシカは一度死んでいますが王蟲によって生き返ったのでお墓という描写は矛盾しますよね。

ナウシカは蘇ったので死んではいません。

なのでこのラストシーンはナウシカのお墓を表しているのではないといえます。

なぜナウシカの帽子があるの？

ナウシカはアスベルと腐海の底に落ちてしまいますが、それは蟲に攻撃され流砂に飲み込まれたからです。

攻撃されたときにナウシカは帽子とマスクをを落としてしまいますが、マスクはアスベルが拾っています。

が、帽子は流砂にとともにどこかに行ってしまったと思われます。

さらにアスベルがどこかに落ちたらしいメーヴェを探して持ってくるシーンもあったことから、あらゆる持ち物を落としてしまった可能性は大きいです。

そして腐海を抜け出した後のシーンでも帽子をかぶっていないことから、ナウシカは腐海の底に帽子を落としたまま見つけることができなかったと推測できます。

なのでラストでナウシカの帽子が置かれてた場所は腐海の底だということがわかるのと、そこに帽子があったのはナウシカが落としたままになっていたからだと思えます。

チコの実の芽が出たのは？

ナウシカとアスベルが腐海の底に落ちたときにチコの実を食べましたよね。

その時にチコの実を何粒か落としたことで発芽したと推測できます。

チコの実が発芽したことで腐海の底にはきれいな土と空気、つまり毒素がなく植物が正常に発芽できる浄化された世界が広がっていたことがわかります。

ラストシーンのメッセージとは

腐海の底に落ちたときナウシカは、

• 腐海の木々が毒素を浄化していた
• 腐海が毒素を出すのは人類により汚染された大地が原因だった

ことに気付きます。

ナウシカは風の谷の地下で秘密で腐海の植物を育てていて、きれいな地下の水で育てた腐海の植物は毒素を発せずにいることを知っていました。

これは”腐海が毒素を発しているわけではなかった”ということ。

腐海は人間が汚した大地を清浄なものへと浄化していたことにナウシカは腐海の底に落ちて気付いたのです。

その腐海の底の正常な大地に新しい芽が出ているのは、これからの未来が明るいという希望を表しているのだと思いました。

将来腐海がきれいな森に変わり、栄養があるチコの実も苦労することなく収穫できるようになると…

劇中で子どもたちが大変な思いをしてチコの実を集めた旨をナウシカは語っていました。

そんなこともなくなる未来がやってきていると言いたかったのではないでしょうか。

新しい芽が出るという描写は可能性のある明るい未来を連想させ将来への希望を表している

このラストのシーンは人それぞれ見解が違ってくると思いますが、ナウシカの帽子のそばでひっそりと小さな芽が出ているのはそういう意味なんだと思いました。

まとめ

ナウシカにアスベルがチコの実を「長靴いっぱい食べたい」と言った理由やラストの芽の意味についてお届けしました。

腐海の底でナウシカがアスベルにチコの実を差し出したことで繋がっていった腐海の真実。

この映画では、毒素を発するものは人間そのものだということが言いたかったのかもしれません。

とても奥の深い作品なので人によっていろいろな解釈ができると思います。

その考察内容はきっと何通りもあるのではないでしょうか。

そして何度も見ることで感じることも変わってくるという、そういうところが興味深く思える作品でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

風の谷のナウシカを無料で観るならU-NEXTがおすすめ！

U-NEXTは国内最大級の動画配信サービスで270,000本以上が見放題！(2023年6初時点）

映画やドラマ、アニメなどラインナップが豊富な上に最新レンタル作品も充実しているのでいつでも観たい作品を観ることができる嬉しいサービスです。

一番のおすすめポイントは無料トライアル期間が31日間もあるということ！

無料期間中は月額料金（税込2,189円）が一切かからず観たい映画やドラマ、アニメがこれでもかってほど楽しめます。

そして無料トライアルに登録すると600ポイントいただけるので、有料動画やマンガもポイントを使ってお得に見ることもできます。

U-NEXTは無料トライアル期間が設けられていているため安心して試すことができるサービスになります。

無料期間中に解約すれば一切料金はかからないのでまずは31日間もある無料トライアルをぜひ試してみてください！

＜関連記事＞
＞ナウシカはタイツはいてないの？胸が大きい理由や服装のモデルについても

＞ナウシカがラステルの服を閉じた理由は？体の傷や死因と積み荷を燃やしての意味も

＞ナウシカとラステルが似てる共通点を解説！ペジテの兵が見間違えた理由は？

＞ユパ様が強いのはなぜ？年齢やナウシカとの関係と髪型がモヒカンについても

＞ナウシカの巨神兵の正体と火の七日間の意味は？腐っていたり溶ける理由についても