「元祖メロンパン」なるものを見つけて購入しました。
メロンパンといえば丸くてビスケット生地で覆われたあのメロンパンしか知らなかった私。
しかし、元祖メロンパンはアーモンドのような形で生地もソフトな感触です。
そこで、なぜ元祖メロンパンは丸くないのか気になったので調べてみました。
そして食べてみると中身には白あんが入っていてとてもおいしかったので、その感想もお届けしたいと思います。
目次
元祖メロンパンはなぜ丸くない?
スーパーで何気に目に留まった「元祖メロンパン」。
「えっ?これがメロンパン?なんでこんな形してるの?」と真っ先に気になりました。
「元祖」と表記されているだけに、メロンパンの元祖はこの形だったのでしょうか。
元祖メロンパンは紡錘形(ぼうすいけい)
元祖メロンパンなどのアーモンドのような形のメロンパンは、”紡錘形メロンパン”と言います。
これは、1952年にパン職人の方がオムライス用のキャップを見てひらめいたことがこの形のメロンパンの始まりのようです。
洋食店などで出てくるライスが型で成型されているあの形ですよね。
最近ではあまり見なくなりましたので、昔懐かしい感じがします。
紡錘形メロンパンの起源
紡錘形メロンパンは当時、ライスを成形する食型を使って焼き上げていたため、アーモンドのような形をしていました。
そして表面に付いた溝が、当時「メロン」として売られていたマクワウリに似ていたことから「メロンパン」と呼ばれるようになりました。
@ahiruchanboat @PotatoMan1115 無性に気になって調べちゃいましたがこの形のメロンパンが元祖で兵庫発らしいですね。当時メロンとして売られていたマクワウリがモチーフなそうで。 pic.twitter.com/65SsnTQa4o
— だいごろう (@daigorou5121) December 11, 2014
なるほどな~って感じですね!
元祖メロンパンはオイシスの懐かしパンシリーズ
元祖メロンパンのメーカーは「キンキパン」と記されています。
「キンキパン」とはオイシスの前身である「近畿食品工業株式会社」が1948年(昭和23年)に創業。
1966年(昭和41年)より「近畿のパン」から「キンキパン」という相性が生まれ、神戸を中心に菓子パンなどを販売していました。
オイシスでは昭和40年代から50年代にかけての人気所品を「キンキパン」ブランドとして復刻しています。
メロンパンにはよく見かける円形と元祖メロンパンのような紡錘形がありますが、紡錘形のメロンパンは神戸で生まれました。
この商品はその紡錘形メロンパンの元祖を再現したものといえます。
なので、元祖メロンパンの”元祖”は、メロンパンの元祖が紡錘形だったという意味ではなく、この会社で初めて製造された紡錘形メロンパンの元祖という意味合いのようです。
ちなみに、円形のメロンパンは1930年代に「サンライズ」という名称で誕生しています。
サンライズは形がマスクメロンに似ていることから次第に「メロンパン」と呼ばれるようになりますが、こちらが一般化するにつれて紡錘形のメロンパンは姿を消していったそうです。
ということで、気になった「元祖メロンパン」を実食してみました。
元祖メロンパンは白あんと生地の相性が抜群!
「元祖メロンパン」のパッケージには、
「昭和23年創業・元祖メロンパン・白あん」
とあります。
メロンパンに白あんとはちょっと不思議な感じがしましたが、いざ食べてみると、とてもよく合います。
袋の裏面に白あんについての説明文がありました。
中には神戸西区の老舗、池田製餡所のこだわりの白こしあん。
厳選した原料に練乳クリームを加え、柳井田の天然水を使用して丹念に炊き上げた白あんは、しっとりなめらかで上品な味わいです。
その言葉通り、中に入っている白あんはとてもなめらかでおいしいです。
和菓子などに使われる白あんのようにぽてっとした感じは全くなく、不思議な食感です。
白あんだと知らなければ「何か変わったクリームかな?」と思うほどしっとりとしていてなめらかです。
上記にもあったように練乳クリームが加えられているので、ミルキーな味わいになっています。
そして生地の方も円形のメロンのパンの様な硬さはなく、しっとりふわふわです。
ビスケット生地のようにポロポロこぼれることもなくとても食べやすい!
味の方もほんのり甘みがあって申し分ないです。
このやわらかい生地とミルキーな白あんがお互いを引き立ていて、とてもおいしい!
本当に相性が抜群によいです。
白あんも生地も余計な味がしなくてとてもシンプルな感じ。
でも一度食べるとなんだかくせになる不思議な感覚のパンです。
なので、ちょっとハマってしまった私は初めて食べてからもう何個食べたかわからないくらい食べちゃってます!
まとめ
メロンパンには円形のものと紡錘形のものがあって、元祖メロンパンが丸くないのは、紡錘形のメロンパンだったからでした。
メロンパンとはメロンが入っているわけではなく、形がメロンに似ていることから「メロンパン」と呼ばれるようになったんですね。
このあたりをきちんと理解していれば、メロンパンに白あんが入っていても何ら不思議でないことがわかります。
昔懐かしい味を再現した「元祖メロンパン」とてもおいしくておすすめです!
最後までお読みいただきありがとうございました。