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映画

るろうに剣心が逆刃刀を持つ理由は?作った人や本物が実在するかについても

映画「るろうに剣心」で緋村剣心が持つ逆刃刀。

人斬り抜刀斎として恐れられた伝説の刺客・剣心が不殺(ころさず)の誓いの象徴として持つ刀です。

今回は、剣心が刃と峰が逆向きに打たれた逆刃刀を持つ理由についてお届けします。

併せてその刀を作った人と逆刃刀なるものの本物が実在するかについても追っていきます。

るろうに剣心が逆刃刀を持つ理由

流浪人(るろうに)として全国を旅する緋村剣心が持つのは刃と峰が逆向きに打たれた逆刃刀。

剣心はなぜそのような刀を持つのでしょうか。

それは剣心の人斬り抜刀斎としての過去が関係しています。

伝説の人斬り・緋村抜刀斎

主人公である緋村剣心は左頬にある大きな十字傷が特徴ですが、見た目は小柄でおちゃめな少し間の抜けた人物です。

ところが、かつては幕府の要人暗殺を請け負う人斬りで凄腕の暗殺者。

その神業ともいえる剣術と驚異の暗殺成功率から「人斬り抜刀斎」の通り名で知られ恐れられていました。

しかし剣心が人斬りを請け負っていたのは、世の中の動乱を終わらせたいという思いと新時代のためでした。

剣心の願いは人々が平和に暮らせる世の中を作ることだったのです。

不殺(ころさず)を誓う剣心

そんな剣心は暗殺者としての任務を全うしていく中で、次第に人斬りとしての自分に疑問を感じていくようになっていきます。

映画の中では、結婚間近の清里明良を斬殺する際に左頬に一つ目の傷を付けられる描写がありました。

その暗殺をきっかけに人を殺すことに対するためらいが大きくなっていった剣心は、鳥羽・伏見の戦い後に「不殺」を誓いその場に刀を捨てたのです。

維新志士側から離脱した抜刀斎は”緋村剣心”として流浪人となり、放浪の旅をしながらか弱き人々を剣の力で守り続けていました。

その弱き人々を守り助けていた剣が”逆刃刀”です。

人斬りとして数多くの人々を殺害してきた剣心が「不殺(ころさず)」を誓ったことで人を斬れない”逆刃刀”を持つことになります。

なぜ逆刃刀?

「不殺」を誓ったのであれば刀を持たなくてもいいと思うし、なぜわざわざ逆刃刀なるものを帯刀するのか…。

剣心は本来、鳥羽・伏見の戦いの後、維新志士側から離脱する際に剣を持たない状態で去るつもりでした。

ところが、幕末の刀匠に諭され託されたのが”逆刃刀”でした。

それは「剣を捨てることで人斬りであったことを忘れてはならぬ」という戒めの意味を込めて授けられたものです。

人斬りであった過去、自身が犯した罪は剣を捨てたからといって決して消えることはない。

なのであえて人を斬る事ができない剣を帯刀し、弱気人々を助けるために剣客を続けるのです。

かつて人斬り抜刀斎として恐れられた男が剣を捨てたにも関わらず、人を斬れない無意味ともいえる刀を持つことに大きな意味があるのです。

殺さないため、斬らないための刀の意味。

そこを読み解いていくと剣心の深い思いが伝わってきますよね。

ところで、剣心に逆刃刀を作って託した刀匠とはどのような人物なのでしょうか。

「るろうに剣心」逆刃刀を作った人

緋村剣心が所有する刃と峰が逆向きに打たれた逆刃刀。

この逆刃刀を作った人は幕末の名刀匠・新井赤空(あらいしゃっくう)という人物です。

作中ではすでに故人ですが、映画「るろうに剣心」の続編である「京都大火編」で剣心の回想シーンで新井赤空が登場します。

その場面では流浪人として旅に出ようとする剣心に餞別だと逆刃刀を授けます。

そこには「剣を捨てることで人斬りであったことを忘れてはならぬ」という戒めの意味も込められていました。

新井赤空の生前

新井赤空は生前「自分の作った刀が新時代を創る」という信念のもと刀を作っていました。

赤空は「殺人奇剣」と呼ばれる人を殺すことを追及した刀を作ることが有名で、実際その刀によって多くの命が奪われていました。

しかし、内心で赤空は人殺しの道具を作ることしかできない自分に苦悩し平和な世の中が訪れることを願いながら刀を打ち続けていたのです。

その思いは人斬りであった剣心と志すところが似ていますよね。

維新政府軍を去る剣心に逆刃刀を授け、折れた時にもう一度訪ねてくるように告げるも剣心が訪ねたときにはすでに他界していました。

逆刃刀・影打と真打

宗次郎との闘いで逆刃刀を折られてしまった剣心は他界した赤空の息子・青空に新しい刀を打つように頼むのですが、青空はもう二度と刀は作らないと言います。

が、剣心が所有していたのは御神刀を打つ際に出来た影打(かげうち)と呼ばれる失敗作であり出来の悪い方の刀でした。

赤空は生前、逆刃刀・真打(しんうち)を京都の白山神社に御神刀として奉納していたのです。

それは赤空の最期の一振りでした。

「京都大火編」で張との戦いの最中の剣心の言葉に心を動かされた青空は、保管されていた赤空最後の一振りを剣心に託します。

それこそが逆刃刀・真打ちでありその後の剣心の愛刀となります。

御神刀として打たれた中で最上の出来である真打は、影打とは比較にならない強度を誇り、宗次郎の菊一文字との打ち合いにも勝利したほど。

その刀身の茎(なかご)には、殺人剣を作り続けた赤空の平和への願いが込められた辞世の句が刻まれていましたね。

ちょっとジーンとくる場面でした。

この逆刃刀となるもの、この世の中に本物が実在していたのか気になります。

逆刃刀の本物は実在する?

厳密に言えば逆刃刀は「るろうに剣心」に登場する架空の日本刀です。

なので逆刃刀は実在しないと言われてきましたが、2013年10月に千葉県白井市内の旧家から、刃と峰が逆になった小刀が発見されています。

小刀は全長約28cm、刃渡り約22cm。

通常の刀の峰部分が刃に、刃の部分が峰となった作りで逆刃刀と仮称されましたが、様々な部分が「日本刀の製法にのっとっていない」ことから美術刀としては認められませんでした。

茎(なかご)の部分が非常に小さく、何かを斬りつけると折れるほどに脆いと指摘されています。

ということなので、実用的なものではなく観賞用として作られた工芸品である説が有力のようですね。

ところが、2019年に無鑑査刀匠・尾川兼國さんが正式な許可のもと「逆刃刀・真打」真剣を完全再現されています。

「無鑑査」とは別格の腕前を認められた称号であり、刀鍛冶における最高クラスの資格のことだそうです。

原作通り刃と峰が逆向きに打たれた真剣は本当に見事です。

こちらで詳しく紹介されています。↓↓

https://rocketnews24.com/2019/08/05/1244445/

ちょっと鳥肌立つくらい見事でもう言葉が出ませんよね。

また茎(なかご)の部分に、作中と同様「我を斬り 刃鍛えて幾星霜 子に恨まれんとも 孫の世の為」の銘が刻まれているのも感慨深いです。

まとめ

るろうに剣心が逆刃刀を持つ理由と作った人や本物が実在するかについてお届けしました。

剣心が逆刃刀を所有する理由は「人斬り抜刀斎」として人を殺していた過去が関係していました。

この逆刃刀を作ったのはは幕末の名刀匠・新井赤空です。

逆刃刀自体は架空の日本刀ですが、無鑑査刀匠・尾川兼國さんによって完全再現されています。

佐藤健さん演じる殺陣シーンが見ものの映画「るろうに剣心」。

ぜひシリーズで楽しみたいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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