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映画

「海よりもまだ深く」映画の主題歌が泣ける!夢見た未来の意味や感動シーンについても

2016年5月21日に公開された話題の映画「海よりもまだ深く」がいよいよ地上波に初登場します!

是枝監督自身が原案、監督、脚本、編集をすべて手掛けたオリジナルの作品で、いくつになっても大人になり切れない男・良多(阿部寛)とそんな息子を見守る母・淑子(樹木希林)を中心に「こんなはずじゃなかった」と今を生きる家族のちょっと切ない物語です。

阿部寛が演ずるバツイチでギャンブル好き、売れない作家兼探偵の良多と、樹木希林が演ずる団地に暮らす母・淑子。団地を舞台に繰り広げられるシーンは、是枝監督が9歳から28歳まで実際に住んでいた東京都清瀬市の旭が丘団地で撮影されています。
そんな家族の切ない物語のエンディングに流れる主題歌はこの映画に溶け込みすぎて思わず泣けてきます…

「海よりもまだ深く」主題歌について

主題歌はハナレグミの「深呼吸」という曲です。
この映画のために書き下ろされた曲でハナレグミは主題歌以外にも本篇の音楽を担当されています。

是枝監督はいつか自分の監督作品でハナレグミに音楽を担当してほしいと思っていたそうです。
今回、この作品で夢が叶ったことがうれしいと語っておられます。

【是枝裕和 コメント】
ハナレグミさんには、砂田麻美監督の『エンディングノート』でご一緒させていただいたのが、最初です。
その時から、いつか自分の監督作品で、音楽を、と考えていましが、今回夢が叶いました。
録音スタジオにお邪魔した時、まだテーマ曲の『深呼吸』は、ほとんど歌詞はできていませんでしたが、そのメロディーラインを一度聴いただけで、身体が震えるほど感動しました。
出来上がった曲は、もう、映画の描いていない主人公の過去や未来をも感じさせてくれる名曲で、この歌で映画が締めくくれることを本当に嬉しく思っています。
引用元:https://rockinon.com

一方、ハナレグミもこの映画に参加できて光栄だと語っています。

【ハナレグミ コメント】
主人公の良多と一緒に、うつむいたり 空を見上げたりしながら曲を書きました。
「なりたい大人になれたかい?」
その問いが僕の手の中にも残り
そして また一つ 深呼吸。
この映画に参加できて、とても光栄に思います。
引用元:https://rockinon.com

このハナレグミの「深呼吸」という曲、この映画のストーリーが自然と思い浮かぶような、何と言っていいかわからないくらいの切なさやいろいろなものが溢れ出てくる曲ですね。

冒頭の
夢みた未来ってどんなだっけな
さよなら
昨日のぼくよ
という歌詞からもう泣けてきます…

夢見た未来と現実が違っていて「こんなはずじゃなかった」と嘆くのもまた人生…
先の未来が見えなくて行き場のない不安にかられながらも、なんとか前に進もうとする前向きな気持ちが歌われた曲ですね。

「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」
と劇中で良多が言ったようにみんながみんな、そう簡単になりたいものになれるわけではないと私も思います。

でも、たとえなりたい大人になれていなくても過去には頑張っていた自分が確かに存在し、その時そばで応援し信じてくれていた人がいることを思い出してほしい…そして期待に応えられない自分がいて不甲斐なさを感じながらも前に進まないといけない気持ちが歌われているのではないでしょうか。

これからでも「夢見た未来」は手に入れることができると言っているようにも思います。

<ハナレグミ>
2008年に解散した日本のファンクバンド「SUPER BUTTER DOG」のボーカル永積タカシによるソロユニット
本名:永積 崇
生年月日:1974年11月27日
出身地:東京都

主題歌はハナレグミの「深呼吸」という曲でしたが実は劇中のある所でテレサ・テンの「別れの予感」が流れるシーンがあります。そこは意外と重要なポイントだったんです・・・

テレサテンの「別れの予感」が流れる感動シーンについて

劇中のクライマックスに差し掛かるあたり…
良多は息子の真悟と淑子の家に訪れます。そこに元妻の響子が真悟を迎えにやってくるのですが台風のため翌朝まで帰れなくなります。

久しぶりに元妻と息子の三人で過ごすこととなった良多が部屋で淑子と二人だけになるシーンがあります。その時に淑子が通販で買ったと言っていた防水ラジオから流れてくるのがテレサ・テンの「別れの予感」

♪海よりもまだ深く 空よりもまだ青く あなたをこれ以上 愛するなんて 私にはできない…♪

お分かりになりましたか?

この映画はテレサ・テンが歌う「別れの予感」の一説から題名がとられています。
是枝監督は2008年にもいしだあゆみが歌う「ブルーライト・ヨコハマ」の一説から題名をとった「歩いても 歩いても」を発表しています。

是枝監督の家はよく歌謡曲が流れている家だったそうです。
そんなことから昭和歌謡のワンフレーズをタイトルにしたいと思っていたと語る是枝監督。

テレサ・テンの歌はドラマティックな恋愛を歌ったものが多いということで、団地住まいの主婦たちが密かに憧れるというシチュエーションにマッチしています。
そんなところもこの曲は「みんながなりたいものになれるわけじゃない」というこの映画のコンセプトにもつながっているんですね。

劇中で淑子が良多に「幸せってのはね、うーん、何かをこう諦めないと手にできないもんなのよ」と語るシーンに思わずジーンとなります。
そんな親子の会話の後ろで流れる「別れの予感」。なんとも感慨深い演出です。

テレサ・テン
1953-1995 台湾の歌手。
1953年1月29日生まれ。昭和49年日本にデビュー,「空港」のヒットで同年レコード大賞新人賞。
54年偽造旅券事件で国外退去となるが,東南アジアのスターに成長して59年に再来日。
「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」で同年から3年連続日本有線大賞。
1995年5月8日旅行先のタイで死去。43歳。雲林出身。本名は鄧麗筠(トン-リーチユン)。
芸名は英語圏ではTeresa Teng,中国語圏では鄧麗君(トン-リーチユン)。
引用元:https://kotobank.jp/

まとめ

「海よりもまだ深く」の主題歌と気になるテレサ・テンの「別れの予感」について探ってみました。
この映画の奥深い部分が感じられるハナレグミの「深呼吸」。そしてクライマックスなシーンに流れる「別れの予感」。
どちらもこの映画を引き立てる最高の曲です。
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