マザーハウスでは「モノづくり」を通じて「途上国」の可能性を世界に発信されています。
現地で素材を見つけ出すことから始まると語られる代表の山口絵理子さん。
途上国それぞれの素材や文化を活かしたものづくりを続けておられます。
特にバングラデシュの特産品「ジュート」に出会い夢中になったと語っておられ、ジュートはキラキラ光るバングラの可能性だと言われています。
今回はバングラデシュの特産品「ジュート」についてお届けするとともにマザーハウスの自社工場について探っていきたいと思います。
目次
バングラデシュの特産品ジュートとは
バングラデシュ🇧🇩はジュート(麻)の大生産地。麻袋屋さんに行けば1つ25円〜80円で売ってくれます。まとめ買いがお得です。 pic.twitter.com/QyMMoYn7mu
— Shiho Tanaka (@cht_bandarban) December 10, 2019
ジュートとはコウマ(黄麻)のことで中国原産とされる一年生草本です。
熱帯、亜熱帯に生長し繊維をとる目的で栽培されています。
バングラデシュやインドが主な生産地で繊維製品は「ジュート」と呼称されます。
特にバングラデシュは世界において1位.2位を争う生産大国です。
ジュートの特徴
ジュートは吸湿性・放湿性に優れた自然素材です。
燃やしても有害な物質を出さないばかりか、土に埋めると自然分解するという特徴があります。
そのように地球にやさしい素材としてジュートは近年注目を浴びています。
ジュートが育つ過程
ジュートは熱帯・亜熱帯で栽培され、豊富な太陽エネルギーをふんだんに浴び100日以内で収穫されます。
ジュートは成長スピードが速くエネルギッシュに育ちます。
100日ほどで2~3メートルに伸び、開花のあと球形の実をつけます。
一般に花が終わった時期に収穫したものから最も良質の繊維がとれるそうです。
ジュートはモロヘイヤ
少し早めのお昼ご飯よ〜
モロヘイヤのスープ🇪🇬
細かく刻んであげると特有の繊維っぽさがなくなって食べやすいです。
あまりポピュラーや野菜ではないが、とても栄養価の高くおいしい野菜なのだ。因みに地理の時間にインドとかバングラデシュあたりの生産品目で習うジュートとはこいつのことだ。 pic.twitter.com/XbVrNzscLT— 御劔 -25th⛩- (@kouta_8742) August 29, 2020
ジュートは繊維原料としてだけではなく、若葉は食用としても利用されます。
その若葉が栄養価の高い緑黄色野菜の「モロヘイヤ」です。
ジュートと呼ばれるシマツナソはアオイ科の一年生草本でアラビア語で「モロヘイヤ」と言います。
ジュートでつくられるもの
吸湿性、通気性、耐久性が高いジュートは様々なものの素材として利用されています。
バッグやポーチはもちろんのことサンダルやショートブーツなどもジュートを使用した製品があります。
ジュートを編んで作った動物をモチーフにした人形、ジュートドールも心癒される存在として喜ばれています。
小幡 明イラスト原画展&フェア「旅と工芸」at 風文庫 @kazebunko
本日最終日、閉店18時まで在廊中!最後の雑貨紹介はジュートのキリンちゃん from バングラデシュ🇧🇩
キリンに見えないような見えるような…🦒?
「なんですか?」と振り向いたようなキョトンとした表情がたまらない…! pic.twitter.com/fCfuut5KM7— 小幡 明 / Mei Obata (@obatamei) August 31, 2020
そんなジュート製品ですが、マザーハウスではバングラデシュにある自社工場「マトリゴール」で職人さんが丁寧に手作りされています。
バングラデシュにあるマザーハウスの工場
宣言通り、マザーハウスのジュートバック購入!
大きさも色も迷ったけど、店員さんも快く出してきてくれて、ちゃんと比べられて良かった。大切に使う! pic.twitter.com/rOgBwPvhdy— むめもん (@mumemon1) July 18, 2020
マザーハウスの自社工場、マトリゴールは南アジアのバングラデシュにあります。
バングラデシュは日本から飛行機で香港やタイを経由して約10時間ほどかかります。
バングラデシュってどんなところ?
バングラデシュ🇧🇩 〜街並み編〜
街並みはこんな感じです!竹がよく使われてる(笑)この竹の橋は本当に怖いけど皆普通に渡ってる😭
ゴミの匂いが気になる所が多く、人口に比べインフラ整備がまだ追いついてない部分はあるけどこれからすごく発展しそうな勢いがある国です pic.twitter.com/8mM5rSCcF4— Youxiang( ‘ч’ ) (@ym_gw1214) July 12, 2019
マザーハウスの自社工場マトリゴールは首都ダッカから車で約2時間。
バングラデシュでは早朝から人力車やバスが行き交っています。
人力車というあたりからも途上国の特徴がうかがえますね。
特に首都ダッカは世界一人口密度が高い都市だそうで、人力車も車もバスも同じ道路を通っています。
野菜や果物は市場で量り売りをされていて、バングラデシュのフルーツはとてもおいしいそうです。
特にマンゴーが絶品なんだとか…
食べてみたいですね。
工場での作業内容とは
一つ目の旅は
バングラデシュ🇧🇩マトリゴールの工場見学が出来ました✨
生産工場を見れるのは感動です🥺会社全体の一致団結を感じました!
このタイミングで新作発表というサプライズも本当に期待を超えてくるのが素晴らしいなと思いました!#マザーハウス#サンクスイベント pic.twitter.com/9GkpPqPNUy
— 植田優|㍿グッド・クルー (@gc_uedayu) September 12, 2020
マザーハウスの自社工場マトリゴールは2008年にスタッフ一人からはじまり何度も移転されてきたそうです。
そんな工場で今ではたくさんのスタッフが作業されています。
マザーハウスのバッグをデザインされるのは代表の山口絵理子さん。
チーフデザイナーでもある山口さんは一年の約半分をこの工場で過ごし素材開発から携われます。
山口さんによるラフな型紙作成を1サンプルとして始まり、縫製セクションでは裏地・レザー・生地と担当が分かれそれぞれ異なるミシンを使い製作されていきます。
このようにマザーハウスのバッグはほとんどが手仕事で作られます。
各セクションにはリーダーがいて進歩具合や品質をチェックするなど丁寧な仕事をされています。
また各店舗の「日報」からお客様の声を工場にフィードバックし日々改善されています。
このようにマザーハウスでは現地の優秀なスタッフによって丁寧にバッグが作られています。
常に聞かれる声は「お客様はどう思うかな?」という言葉。
バッグの向こう側に広がるお客様の笑顔を今日も想像して、
職人たちが切磋琢磨し、新しいクリエイションを作り出しています。
と代表の山口絵理子さんは語っておられます。
途上国の可能性を世界に届けたいという山口さんのミッションですが、未知なる可能性を感じざるを得ませんよね。
まとめ
バングラデシュの特産品ジュートとマザーハウスの工場についてお届けしました。
ジュートはバングラデシュの魅力的な特産品です。
その国にあった素材や生産方法を尊重したモノづくりを目指しているマザーハウスならではの取り組みにはとても共感させられました。
ジュートのバッグぜひ使ってみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。