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映画

「聲の形」西宮硝子はなぜ飛び降りた?石田が代わりに落ちたけど誰が助けたの?

映画「聲の形」で西宮硝子はベランダから飛び降ります。

それを助けた石田は自分が代わりに落ちてしまうのですが、なぜ硝子が飛び降りたのか理由がいまひとつわかりにくかったですよね。

今回はなぜ硝子が飛び降りたのか、その理由と代わりに落ちた石田を助けたのは誰かをお届けしていきます。

「聲の形」西宮硝子はなぜ飛び降りた?

西宮硝子が花火の日、突然帰ると言い出し家のベランダから飛び降りたのには驚きましたね。

なぜ飛び降りたの?と疑問に思い驚いた人も多いのではないでしょうか。

西宮祥子が飛び降りた大きな理由は

  • 幼少期から自分のせいでたくさんのものが壊れてしまった
  • 自分がいると周りが不幸になる

と思い込んだからです。

実際、劇中の終盤で目覚めた石田と橋の上で再会した硝子は「私がいなくなればいいと思った」と言っています。

そのように硝子はが思ったのは、小さい頃からずっと抱えていたものがあったのです。

硝子が抱えていた闇

 
 
 
 
 
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硝子は自分の障害のため小さい頃から心に大きな闇を抱えるようになっていったと思われます。

学校ではいじめられ転校をしていることもあり、小さい頃から何度か「死にたい…」と言ってた描写もありました。

妹の結絃(ゆずる)が「これを見たら姉ちゃん死にたいなんて言わなくなると思った」と動物の死骸の写真を貼っていたことでもそのことがわかります。

映画では詳しく語られていませんが、硝子は両親が離婚したのも自分のせい、妹の結絃がいじめられたのも自分のせいだと思っています。

そのことを硝子は全部自分の責任として心の中に積み重ねていきます。

そして学校では自分をかばってくれた佐原さんが学校に来なくなってしまった。

石田も橋の上で友達にひどいことを言ってしまい皆との関係が壊れてしまいます。

それも元は硝子をいじめていたことが原因だったわけで、その出来事も硝子は自分のせいだと思ってしまうのです。

  • 両親が離婚した
  • 妹がいじめられた
  • 佐原さんが学校に来なくなった
  • 石田が築き上げてきた友達との関係を壊してしまった

このようなことを全部自分のせいだと思い、それらを自分の心の中に蓄積させていたのです。

以前からぼんやりと「死にたい」と思っていた硝子は花火大会の日、石田に対して「私といると不幸になる」という思いが強くなり飛び降りたのだと思います。

硝子にとって石田と友達との関係を壊してしまったことが決定打だとなったのでしょう。

つまり、硝子の飛び降りは決して突発的なものではなく、以前から積み重ねてきた「死にたい」という気持ちが固まった瞬間だったといえるのではないでしょうか。

そして飛び降りようとした硝子を助けようとした石田が代わりに落ちてしまいます。

救急車のサイレンが映し出されていますが、落ちた石田を誰が助けたのでしょうか。

硝子の代わりに落ちた石田を誰が助けた?

硝子を助けた石田は川に転落します。

たとえ川とはいえ、かなりの衝撃で血が流れている描写がされていますが、石田を川から助けたのは島田一旗(しまだかずき)と広瀬啓祐(ひろせけいすけ)の2人です。

硝子の回想シーンで、ずぶ濡れになってパトカーの前にいる2人が映し出されていることでわかります。

島田と広瀬は元は石田と仲が良く、いつも一緒に遊んでいました。

石田と一緒になって硝子をいじめていたものの、いじめ発覚後は石田を裏切り今度は石田をいじめるようになっていきました。

そんな二人は花火大会で見かけた西宮を興味本位で後をつけ、落下してくる石田と遭遇するのです。

たとえ仲たがいしていたといえ、以前は仲の良かった友達が川に落ちる現場を目撃し、とっさに助けたのではないでしょうか。

後に石田は植野によって「助けてくれたのは島田たちだ」と聞かされますが、ほんとうは黙っておくように言われたと明かされます。

なぜ、島田たちは黙っておくようにと言ったのでしょうか?

石田を助けたことを島田たちが内緒にしたのはなぜ?

島田たちが石田を助けたことを黙っておくように植野に言った意図を考察してみます。

元は仲が良かった石田を裏切り、いじめていた自分たちのばつが悪くて知らせたくなかったということが考えられます。

島田たちは、いじめていたことによる罪悪感で助けたと捉えられるのが嫌だったのではないでしょうか。

気まずくなっている石田に変に感謝されることも避けたかったのでは?とも思われます。

単に関わりたくないのであれば、誰か助けを呼んでそのままその場を去ればいいものだと思いますが、島田たちはとっさに助けたのでしょう。

かつては仲が良かった友達であるわけで、その時は気まずくなった関係なんて考える暇もなかったのではないでしょうか。

その時の島田たちは、石田があくまでも「友達」でそれ以外の何でもなかったと思います。

でも、島田は一方的に石田を裏切ったわけなので。このような形で石田に恩を売りたくなかったと考えました。

石田と和解するときはきちんと向き合ってけじめをつけたかったであろうし、大変な目にあっている石田を助けたのは人として当然の行動をしたまで…

なので黙っておくように言ったのだと思います。

まとめ

聲の形で西宮硝子が飛び降りた理由と代わりに落ちた石田を助けたのは誰かについてお届けしました。

この映画は一度観ただけではよくわからないところがたくさんあります。

ですが、何度か観ていくと硝子や石田たちの心の深いところがわかってきて感動する作品でもありました。

ちょっと切ない物語でもありましたね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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