映画「パラサイト半地下の家族」では三匹の犬が頻繁に登場します。
その犬たちに何か意味があったのでしょうか。
今回は三匹の犬に意味があったのか、そてぞれの犬たちの名前と伏線があったのか解説していきます。
目次
「パラサイト半地下の家族」三匹の犬を飼っているパク家
MONDO リリース情報 | Rory Kurtz氏が描く映画『パラサイト 半地下の家族』アートポスターが受注生産でまもなくリリース
犬カワイイ!https://t.co/8TptfrH2Rm pic.twitter.com/ej7tAaUc7r— war_machine_rox (@YUKIPON22) September 3, 2020
パラサイト半地下の家族での金持ち一家・パク家。
パク家は三匹も犬を飼っていますよね。
まぁお金持ちの象徴として、三匹も犬を飼っていてお金をかけているあたりは何ら不思議ではありません。
それにしてもこの犬たちが登場する場面が意外と多いんですね。
そんなことから、この犬たちに何か意味があるのかと思った人も多かったのではないでしょうか。
三匹の犬に意味はある?
劇中でたびたび登場する三匹の犬たちですが、この映画の中で何か意味することはあったのでしょうか。
奥さん・ヨンギョに大切にされている
「パラサイト 半地下の家族」圧巻だった。
なんと言ってもチョ・ヨジョン。
彼女にはベスト奥さん賞を送りたいと思います。 pic.twitter.com/YnYzFgHFAo— たっツん (@kuderenyat) January 18, 2020
三匹の犬たちはとにかく奥さんのヨンギョに大切にされています。
奥さんは常に犬を抱っこしているんですよね。
でも奥さんは自分の子供にスキンシップを取らないんです。
まだ小さい息子のダソンにさえ頭をなでることも抱きしめることもしないのです。
にもかかわらず犬はたびたび抱っこしています。
奥さんのヨンギョはお嬢様育ちなのか家事も料理もできません。
そんな世間知らずで無知なヨンギョは当然子どもたちにも向き合えないわけです。
ダソンが悪さをしても叱れない、ダヘが好きなジャージャー麺も自分が食べてしまう。
そういったヨンギョの無知で能天気な様を強調するのが、自分の子供よりも犬へ愛情をそそぐという形で描写されたのではないでしょうか。
パク社長(ドンイク)が家長だという描写
どんなにヨンギョにかわいがられても、犬たちはきちんとパク社長が家長だと理解しているんですよね。
パク社長が帰宅し階段を上るときに三匹の犬はそろってパク社長の後をついていきます。
ここは、パク家の家長は社長であるドンイクであることが強調された場面です。
犬たちの中ではあくまでもドンイクが主人であり、ごはんが食べられるのはドンイクのおかげだと理解しているんでしょうね。
犬たちはあんなにいつも抱っこされているヨンギョがそばにいてもドンイクについていく…
そんなとこからも奥さんの無知で能天気な様が伺えますよね。
そんな犬たちの名前は劇中でヨンギョがチュンスクに教えています。
三匹の犬の名前
三匹の犬の名前は、
- チュニ(薄茶色の犬)
- ベリー(たれ耳の毛が短い犬)
- ププ(白い犬)
です。
チュニとベリーは高級ドッグフードがお好みで、ププは日本のカニカマがお好きなようでしたね。
三匹の犬に伏線はあったのかネタバレ!
三匹の犬に関しては、伏線というより小道具として使われていた感が大きいです。
お金持ちの象徴として大切に育てられお金もかけてもらっている犬たちに対する貧困層の人間の思いも浮かび上がってきます。
そして何よりも無知で能天気な奥さんを表す小道具として重要な役割を果たしていたように思います。
チュンスクが邪険に扱う
話題の映画「パラサイト 半地下の家族」で、半地下に住む貧乏一家の母・チュンスク役のチャン・ヘジンが、昭和の名女優・乙羽信子を彷彿とさせる件。misonoとか米倉涼子とか山口智子の要素も微妙に入ってるな。#パラサイト #半地下の家族 #ポン・ジュノ pic.twitter.com/vXDJfLGbjy
— 鷲津 実 (@MinoruTheEagle) February 15, 2020
パク一家がキャンプのために出掛け、留守になった豪邸のリビングで宴会するキム一家。
飲んで食べてと楽しんでいるチュンスクのそばに犬が寄っていきますが、あっちに行けとばかりに払いのけるんですね~。
ヨンギョの前ではかわいがるふりをしていたチュンスクですが、いい暮らしをしている犬にやっかんでいたことがわかる場面でした。
主人がいないところで犬を邪険に扱うチュンスクの精神的な貧しさを表していましたが、笑える半面深く考えさせられる場面でもありました。
インターホンの上の写真
パク家から追い出されたムングァンは、チュンスクの前に働いていた家政婦。
パク一家がキャンプに行った夜に訪ねてきます。
インターホン越しに、以前働いていた家政婦だとチュンスクに伝えますが怪訝そうにされます。
そこで信じてもらえるようにインターホンの上の犬たちの写真があることを伝えます。
ダヘのベッドの下をのぞく
キャンプは中止になり帰宅したパク一家。
パク家のリビングで宴会していたギウはダヘの日記を部屋から持ってきていました。
それを返しに行くのですが間に合わずダヘが入ってきてしまいベッドの下に隠れます。
そこを犬がのぞくんですね。
ちょっとベタな感じでしたが「見つかる!やばい!」というハラハラさせられる場面でした。
このように三匹の犬はあらゆるところで意外と活躍していたんですね。
まとめ
パラサイト半地下の家族での三匹の犬の意味や名前はと伏線はあったのかについてお届けしました。
三匹の犬の登場シーンは意外と多く、犬を通してさまざまな背景が見えてきたと思います。
とにかくすべての場面に何かしらのメッセージが隠れていて、こんなに興味深く観れる映画はそうそうないと思います。
一度観ただけでは伏線が理解できずもやもやするのですが、そこがまたいいところなのでぜひ何度も観ていただきたい作品です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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