「ミステリと言う勿れ」でのバスジャック事件。
多くの伏線が張られとてもおもしろい展開ですが、最後まで真犯人がわからず思わず読み進めてしまう話です。
今回はミステリと言う勿れでのバスジャック事件の伏線を解説していくとともに、犯人はバス運転手なのかについてお届けします。
※この記事にはネタバレもあります。
目次
ミステリと言う勿れバスジャック事件の伏線とは
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1巻発売直後から話題沸騰!天然パーマの大学生・整(ととのう)が、思いがけない展開を導き出す新感覚ストーリー。今度はバスジャックに巻き込まれて…?!
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「印象派展」に行くためにバス停に向かった久能整は、すでにバスが到着しているのに気づき行き先を確認しないまま飛び乗ります。
そこで勢い余ってぶつかった美しい青年はすごく驚いた様子を見せますが、バスの運転手とあと2人の乗客にも驚かれます。
バスに乗っただけなのになぜ整は驚かれたのか…。
今回はそんなバスジャック事件の特に気になった3つの伏線について解説します。
伏線1:整に驚く4人の乗客
まず、整がバスに乗り込んだとき4人に驚かれたこと。
バスに乗り込んだときにぶつかったイケメンの青年、バスの運転手、そして二人の男です。
久能整は「印象派展」に行くために行き先も確認ぜずバスに飛び乗ります。
公的なバスなんですから人がバスに乗ってきたところで誰一人驚くことなどないのが普通。
ところが美青年やバスの運転手はかなり驚いた様子で整を見ていたし、あとの二人の男も整を「えっ?なんで?」という表情でガン見していました。
伏線2:生き埋めは嫌だという話
2つ目の伏線は「生き埋めは嫌だ」という話。
バスジャック犯のオトヤは「人を殺したことがあるヤツはいるか?」と乗客たちに話しかけます。
それに対して整が語ったことに逆上したオトヤを坂本と名乗っていた男が制止。
坂本とオトヤはグルだったことが判明します。
坂本は「一番嫌だと思う死に方を教えろ」と言い、乗客はその方法で殺されるのかと驚きますが坂本はアンケートだと答えました。
この期に及んでそんなおしゃべりをする犯人たちに違和感を感じる場面。
そして乗客たちが語る嫌な死に方で犯人が強く反応した死に方が「生き埋め」でした。
「生き埋めは嫌だ」という発言はいったい何を表していたのでしょうか。
伏線3:犬堂オトヤ・ガロ兄弟の名前
そして3つ目の伏線はバスジャック犯人の犬堂ガロ、犬堂オトヤという兄妹の名前。
坂本と名乗っていた男は犬堂オトヤの兄で犬堂ガロだと言います。
その名前を聞いたときに整は違和感を感じていました。
これが後の事件の伏線として整が感じた違和感が明らかになっていきます。
ミステリと言う勿れバスジャック犯人とは?
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— ぴぴ (@vita____dolce) October 22, 2021
変なバスジャックだと思う整は犯人が「3時半に終わるわけない」と即答したことを思い出します。
普通のバスジャックなら交渉次第ですぐ終わる可能性もあるのに犯人が即答したことで乗客そのものが目的だと整は気づいたのです。
そんな中バスは山奥の犬堂家に到着。
そこが目的地でした。
犬堂家にあった女性の写真
案内された犬堂家はすごい豪邸で整は犯人の家には見えないと言いました。
おまけに庭には十数匹もの犬が放たれており、とても逃げれるような状況ではありませんでした。
そんな豪邸に入ると大きな女性の写真が。
整は女性の直毛に関心を示しますが他の乗客たちはその写真を驚いたように見つめます。
整は皆にこの女性を知っているのか尋ねますが知らないと言われるのでした。
そして壁にはガロが描いたという絵もたくさん飾られていました。
連続殺人ひとりめの被害者
バスジャック犯からのトロッコ問題や自分が犯した最も重い罪についての質問に答える乗客たち。
それぞれの過去や問題点が浮かび上がりますが整の言葉に救われたり納得したりという中、眠そうな整を見た犯人はしばしの休憩を提案。
犯人は部屋を出ていきますが鍵をかけていなかったことから整は電話のある部屋を発見し警察に通報します。
その電話で整は自分がいる家は連続殺人のひとりめの被害者「犬堂愛珠」の家だということを知ります。
そこで整は警察に連続殺人の犯人は多分ここにいるから少人数で静かに来るように伝えるのでした。
バスジャック事件の首謀者
警察が到着すると犬堂オトヤ・犬堂ガロ兄弟は抵抗することなくあっさりとバスジャック犯であることを白状します。
そして整が語ったこと。
- バスの中でオトヤがたくましげなガロに平気で背中を向けたので不用心だと思ったら仲間だった
- 屋敷の中でガロが人質の中のたった一人にだけ背を向けた人物がいた
- 壁に飾ってあったガロが描いたという絵は左利きの人特有の描き方であった
- ガロは右利きなので本物の犬堂ガロではない
ということから熊田翔が左利きであることを知っていた整は熊田が本物の犬堂ガロであることを見抜きました。
熊田翔は自分が犬堂ガロでバスジャック事件の首謀者であることをあっさりと白状し、バスジャック犯の二人はいとこだったのです。
そしてガロと名乗っていた男の本当の名前は「ハヤ」ではないかという整に本物のガロは「さすがだな」とでもいうように微笑んでいました。
「オトヤ」と「ハヤ」はセットで弓道でいう一の矢と二の矢。
なので整は「オトヤ」と「ガロ」の兄弟名はしっくりこなかったわけです。
連続殺人の犯人はバスの中にいる
「犬堂愛珠」はガロの姉であり連続殺人のひとりめの被害者。
ガロ・ハヤ・オトヤの3人は姉を殺した犯人を捜そうとバスジャック事件を起こしました。
それはバスの中に愛珠を殺した犯人がいると判断したから。
ずっと行方不明だった愛珠は一人暮らしで働いていなかったため不在に気づくのに時間がかかり、警察も本気で捜査してくれないため自分たちで調べた結果、足取りの最後があのバスであったことを突き止めたのでした。
愛珠がバスに乗った日曜の午後は常連のお客ばかり。
なのでバスの運転手である煙草森に偽のバスを走らせることに協力してもらいあの日と同じ乗客を集めたのです。
ミステリと言う勿れバスジャック事件伏線回収
では最初にあった3つの伏線を回収していきましょう。
伏線回収1:驚く4人の乗客はバスジャック共犯
整がバスに飛び乗ったときにイケメンの青年、バスの運転手、そして二人の男に驚かれガン見されたこと。
これはガロ、運転手、ハヤ、オトヤの4人が計画したバスジャックだったため突然乗り込んできた関係ない整に驚いたためです。
ひとりだけ降ろすわけにも行かなかったため整は巻き込まれてしまったのです。
伏線回収2:生き埋めは連続殺人犯の手口
生き埋めが嫌だという話では、連続殺人の手口が生き埋めだったことから乗客がどう反応するか見ていました。
愛珠が殺害された方法を話題にすることで犯人を探ろうとしたのです。
伏線回収3:本当の犬堂兄弟・姉弟の名前
ガロとオトヤ兄弟の名前の違和感。
これは弓道を知っていた整だからこそわかったこと。
弓道でセットとされる一の矢と二の矢がオトヤとハヤであることから本物のガロは他にいると気づいたのです。
ミステリと言う勿れバス運転手が真犯人?
田村由美さんの「ミステリと言う勿れ1」
名作です!
安楽椅子探偵的な1話とバスジャック物の前編の2話収録。
整君の語りが読み手を引き込みます。
後編が楽しみでしょうがない。
月刊フラワーズで連載中!#今日買った漫画 pic.twitter.com/g6zLd35yzb— やっちんΨ妖怪魚女 (@nya_fishgirl) January 12, 2018
これまででバスジャック犯は犬堂ガロそしてガロのいとこの犬堂ハヤ・オトヤ兄弟でした。
ではガロの姉・愛珠を殺害した犯人は誰だったのでしょうか。
バスの乗客が犯人?
犯人を探すためにこれまでいろいろな質問をしていたガロ。
まず淡路を指差し「犯人は君かな」と言ったのです。
そこから乗客たちは真意を話し始めます。
- 淡路一平:愛珠の財布を盗んだが殺していない
- 柏めぐみ:具合が悪そうな愛珠が自分の服をつかんできたが自分のことで精一杯で振り払ってしまった
- 露木リラ:気にはなっていたけど声もかけなかった
- 奈良崎と小林:見覚えがなく覚えていない
これを聞いてオトヤはまた誰かが嘘をついていると言います。
そこで整はバスの運転手である煙草森が床に落ちた食べカスやゴミをゴミ箱には捨てずにソファーの下に押し込んだことを指摘。
「人を殺したんじゃなくて片付けたのでは?」という整の言葉に頷く煙草森でした。
バス運転手・煙草森が真犯人だった
整に「殺したのではなく片付けたのでは?」と問われた煙草森は淡々と「そうです、わかってもらえますか?」と答えました。
いつも終点で確認を怠らなかった煙草森はその日うっかりといつもと違う行動をとってしまいます。
そのせいで具合が悪い愛珠に気づかず急ブレーキとともに倒れ込んだ愛珠はすでに死んでいたそう。
一旦草むらに隠して夜中に山に埋めに行き「埋めたらなくなる、見えなくなればOK」となった煙草森。
ところが息を吹き返した愛珠に焦り、とにかく埋めないとと押さえつけてやり遂げたと語ったのです。
そして最後に押さえつけたときに伝わってきた身体の震えが気持ちよくてまたやろうと思ったと話しました。
そして終点でひとりになった乗客を急ブレーキで昏倒させ同じことを繰り返したと自白。
遺体に残っていた指紋と煙草森の指紋が一致したため警察に連行されていったバスの運転手・煙草森。
煙草森の部屋は一見しまってあるけどゴミが押し込んであるだけの汚部屋でした。
煙草森は「きれいに片付ける」=「見えなくする」という間違った思考の持ち主で相当なサイコパスだったのです。
犬堂愛珠のことも殺したという感覚はないようでしたね。恐ろしや…。
バス運転手を犯人だと疑わなかったのは?
ガロは愛珠の足取りを追ってバスに乗ったことを突き止めましたが、バスの運転手を疑わずにバスを降りてから続きがあったと思っていました。
それを整に話すと整は制服の人は盲点になりがちだと答えました。
そして仲がいいわけではなかったが姉を愛していたというガロ。
人の癖を真似るところがあるとガロに言われた整はガロに「うちに遊びに来てくれる?」と言い、不起訴になったらとガロは答え別れたのでした。
お互いに興味を持った様子で何かのつながりを二人に感じる場面でした。
今後整とガロの再会があるのか期待が膨らむところです。
ガロから次は「印象派展」が広島で開催されると聞いた整は広島に向かいます。
まとめ
ミステリと言う勿れバスジャック事件の伏線とバス運転手が犯人なのかについてお届けしました。
バスジャック事件から真犯人がわかるまでの伏線や構成がとてもおもしろいと思いました。
真犯人が煙草森だとはちょっと気づきにくい展開でしたが、サイコパス煙草森の登場はちょっと衝撃的でしたね。
この漫画の人気者である整とガロの出会いでもあった話なのでぜひ原作漫画も読んでみてください。
そんな「ミステリと言う勿れ」はドラマ化もされます。
ドラマでも放送される「ミステリと言う勿れ」ですが、ドラマを見ると原作が読みたくなるし途中から見たりするとそれまでの経緯が知りたくなります。
ドラマ終了後は続きが早く知りたくもなるし何よりも原作読んでるとより深く内容を楽しめますよね。
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