タイトルが印象的な映画「プラダを着た悪魔」ですがそのプラダを着た悪魔とは誰のことなのでしょうか。
今回はプラダを着た悪魔とは誰のことなのか、そして最後アンディはミランダのもとを去りますがその理由は何だったのかについてお届けします。
プラダを着た悪魔とは誰のこと?
映画を視聴したところ「プラダを着た悪魔」とはミランダとアンディ両方に当てはまると思いました。
物語の流れだけで考えるとミランダのことだけを指すようですが、なぜアンディも当てはまると思ったのか解説します。
プラダを着た悪魔とはミランダ
昨日の朝、私が持ってた書類を持ってきて! ミランダpic.twitter.com/txYlyHZpGb
— プラダを着た悪魔セリフbot (@prada_debil) October 8, 2020
映画の冒頭でプラダのバッグを持った女性がさっそうと登場します。
その女性、ミランダはファッション誌「ランウェイ」の編集長。
世間からは「伝説の編集長」といわれるほどの人物です。
オフィスに入るなりアシスタントに息つく暇もないほど早口で指示を与える姿からその敏腕さが伺えます。
そしてアシスタントに無理難題を要求する理不尽さも。
そんなミランダはまさにファッション業界に君臨する悪魔と揶揄されても不思議ではない存在です。
身に着けるのはプラダをはじめとする華やかなブランド物ですが、その裏には悪魔の様な鬼編集長の顔を持つミランダ。
この業界にすべてをかけるその姿勢は悪魔の様な冷酷さも持ち合わせています。
それが故、業界でトップの座を守り続けているミランダ。
「プラダを着た悪魔」とはまさにミランダのことを指しているのは間違いなさそうです。
プラダを着た悪魔とはアンディ
プラダを着た悪魔、1秒単位で服変わるから見てて楽しいしかわいい pic.twitter.com/xrK9KwaMIk
— 🌷まお🌷 (@mao_sen45) October 10, 2020
アンディは最初ファッションに興味がなく洋服も無頓着。
おしゃれな服を着ることなど無意味だと主張していました。
ところがジミーチュウのハイヒールを手にしたことによってファッションに目覚めていきます。
ミランダのもとで仕事をしていくにあたって洋服、髪型、メイクを変えブランドを身にまとうことに魅了されていきます。
初めは自分がやりたいことへのキャリアアップのためでしたが、だんだんと方向性を見失い恋人も友人も失いそうにるアンディ。
パリ行きの件でエミリーがアンディに言った「あなたはジミーチュウの靴を履いた日に悪魔に魂を売ったのよ」という言葉。
ここからアンディもプラダを着た悪魔になっていたと思います。
エミリーは交通事故にあいパリ行きは絶望になりましたが、エミリーが事故にあう前からアンディはパリに行く決心をしていました。
パリに行くことに全精力を注いでいたエミリーを気にかけながらも意志を曲げないアンディはミランダと同じ悪魔と言えるのではないでしょうか。
数々のブランドがアンディを悪魔に変えてしまったと言えます。
悪魔というと恐ろしい人というようなイメージが浮かびますが、ここでいう悪魔は超越した仕事人間を例えていると思います。
ファッション業界という競争の激しい世界で、時には他人を犠牲にすることもいとわない。
アンディもミランダと同じ道を歩むかのように思われました。
しかし、アンディは最後はミランダのもとを突然去ります。
それはアンディが悪魔にはなれないと自覚したからなのでしょうか。その理由を考察したいと思います。
「プラダを着た悪魔」アンディがミランダのもとを去った理由
プラダを着た悪魔、何が最高かって最後のこのアンディが笑顔で退社し手を振るシーンでミランダが人知れず笑みを溢すシーンよ。紆余曲折を得て物事の優先順位が変わってしまっても最終的な目標にしっかり重鎮置いて突き進む女性は凄いし、多くを語らぬあの笑みで応援する女性も最高に格好良いよな。 pic.twitter.com/IcUXDISATA
— 映国 (@eikok_9696) September 10, 2020
アンディはパリのコレクションを終えると突然ミランダのもとを去ります。
そしてミランダからのコールが鳴り響く携帯電話を噴水の水の中に捨ててしまいます。
その理由とは何だったのか…
それはミランダの「あなたは私に良く似てるわ。人が何を求め必要としているかを超え、自分の為に決断できる人よ」という言葉で自分のために決断した結果だと思われます。
アンディはもともとジャーナリスト志望でした。
ですがファッション業界に飛び込んだことで自分の夢を忘れかけていたことに気づいたのでしょう。
自分の身を守るためにナイジェルを裏切ったことと、アンディがエミリーを裏切ったことは同じだと言われたことも理由だと思われます。
「でももしこの世界が私の望まないものだとしたら?もし私はあなたのようには生きたくないとしたら?」
とアンディが言っていることから、ファッション業界でミランダのように生きるのは自分が望むものではないとやっと本気で気づいたってことだと思います。
自分のキャリアアップのためには意図しようがしまいが結果的に人を裏切らなければならないときもあるはずです。
その時が来てもアンディはアンディの望む道で自分のやり方でやっていきたいと思ったのではないでしょうか。
アンディはミランダによってたくさんのことを学び自分の道を切り開く力を養ったのです。
そして突然ミランダのもとを去る…
それもミランダの信用を得、必要とされた途端にです。
ミランダはきっとアンディに「あなたもジャーナリストの顔を持つ悪魔ね」と言いたかったのではないでしょうか。
最後アンディと再会し、車の中で笑ったミランダはそう言っていると私は思いました。
まとめ
プラダを着た悪魔とは誰のことなのか、アンディがミランダのもとをなぜ去ったのかについてお届けしました。
「プラダを着た悪魔」とは決して悪い意味ではなく「とてつもなく仕事ができるすごい女性」という意味だと考えれるでしょう。
そう思うとミランダもアンディも立派な悪魔だと言えると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。