ルパン三世「カリオストロの城」のオープニングに違和感を感じませんでしたか?
そうです!次元とともにルパンの仲間である石川五右衛門の姿がなかったですよね。
ところがオープニングでちゃんと登場していたんです!
そして後々ルパンたちと合流しますが、五右衛門の出番がやけに少ないことも気になりました。
今回はオープニングで五右衛門がいた場面と出番が少ない理由についてお届けしたいと思います。
目次
カリオストロの城のオープニングで五右衛門がいた場面
オープニングで五右衛門が登場する場面は2ヶ所ありますが、どちらもとても分かりにくいのです。
フィアットの中で待っていた五右衛門
『カリオストロの城』の冒頭の車のシーンで後席にちゃんと座っている五右衛門さん( *´艸`) pic.twitter.com/xqu4nEGBTT
— サトえもん@とうらぶ垢 (@HOTARUMARU_2018) February 26, 2020
「カリオストロの城」の冒頭でルパンと次元は国営カジノから大金を盗み出し足早に逃げ出し乗り込む車・フィアット。
そのフィアットに乗り込んで逃げるルパンと次元ですが、中に人影が…
かなりわかりにくいですが、逃げるルパンと次元が乗り込んだフィアットの後部座席に乗っている人影が石川五右衛門です。
車の後ろの窓からほんの少しだけ頭が見えていますが、その横には斬鉄剣の柄も見えています。
よーく見ないとわかりにくいですが確かに柄らしきものが見えます。
それに大金を奪ったルパンを追いかけようとする追手たちの車がスパッと真っ二つに斬られていましたよね。
あのような技をなせるのはまさに斬鉄剣を操る五右衛門しかいません。
そのことからもカジノから逃げるルパンと次元をサポートしたのは五右衛門だということがわかります。
ルパンたちが追手に追われないように先手を打って車の中で待っていたんですね~。
その後大金を積んだフィアットを運転するルパンは先に進みますが、実はこの段階ではまだ五右衛門は車の中にいました。
フィアットの後部座席にいた五右衛門
カリオストロの城の最初の車のシーンで実は五右衛門がちゃんと車の中にいたと知ってる人は果たしてどれくらいいようか pic.twitter.com/mBBwQTbMri
— 薬島 (@ktymtmhm) May 22, 2020
ルパンと次元は大金を車に積んで移動しますが、途中でこの大金が「ゴート札」であることをルパンが見抜きます。
そのゴート札を車のルーフから外にばらまこうとするするときの後部座席に札束の埋もれた五右衛門の頭が見えます。
そしてそこにもきちんと斬鉄剣の柄があります。
なので間違いなく五右衛門はこの時もフィアットに乗っていました。
この「カリオストロの城」は宮崎駿監督の初監督作品ですが、こういった隠れキャラみたいな演出の仕方は宮崎監督らしいですよね。
その後ルパンと次元はカリオストロ公国に入国しますがその時には五右衛門はいなくなっています。
それには何か理由があったのでしょうか。
そしてこの作品では五右衛門の出番がやけに少ないのですがそれななぜなのでしょうか。
カリオストロの城で五右衛門の出番が少ない理由
「太陽の王子 ホルスの大冒険」や「パンダコパンダ」などの原画を手掛けていた宮崎駿監督にとって、「カリオストロの城」は監督を担当した初の劇場長編作です☆この作品が“世界の宮崎”の原点なんですね! #kinro #ルパン #ルパン祭り pic.twitter.com/hMughz4zLa
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 16, 2015
宮崎駿監督がルパンと次元だけで描きたかった
このようにオープニングで五右衛門が隠れキャラのように登場したり出番が極端に少ないのには宮崎駿監督がこの物語に五右衛門を登場させる気がなかったことだったそうです。
なんと宮崎駿監督はルパンと次元だけで物語を描きたかったそうです。
ですがルパン三世の映画に五右衛門も不二子も出ないということは許されず…
なのでところどころに五右衛門を登場させるも出番はかなり少ないというわけです。
作中の途中で雨の中、馬車でやってきてルパンたちと合流する五右衛門ですが、大きな役割もなくなんだかよくわからないキャラとなってしまっってますよね。
不二子はそれなりに物語の要を担っていましたが、五右衛門は最後までよくわからないキャラ設定…
それはルパンと次元が相棒として進む良い結果を招くことになり、監督の意図が反映された作品になったということでしょう。
五右衛門ファンには少し寂しい内容だったですけどね。
ということでオープニングでフィアットに乗っていた五右衛門がいなくなった理由もそこに直結してきそうです。
五右衛門がオープニングで消えた理由
冒頭でフィアットに乗っていた五右衛門ですが、オープニングで消えてしまいその後物語が進み合流するまで一切出てきません。
「最初にいたのになんでいなくなったの?」と思うと思いますが、もともとルパンと次元だけで描きたかった映画なので、その後五右衛門の出番は特に必要なかったのではと思われます。
なのでいなくなったことに大きな理由はなかったのでは?
それぞれご想像にお任せしますといったところでしょうか。
車を斬って切れ味が悪くなった斬鉄剣のメンテナンスに行ったとかルパンたちと一緒にカリオストロ公国に行くことは気が向かなかったとか何か用事があったとか…
まぁ五右衛門はふらりとどこかに行ってしまっても何ら違和感ないキャラですし、そんな風に自分なりに考察してみたら楽しいのではないでしょうか。
まとめ
カリオストロの城のオープニングで五右衛門がいた場面と出番が少ない理由についてお届けしました。
この作品では五右衛門の出番は少なかったですが、ところどころ斬鉄剣での腕前も披露してくれていますし最後はルパンや次元と一緒に帰っていきました。
そういったところでは五右衛門もうまく物語に溶け込んでいたように思えますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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