ルパン三世「カリオストロの城」でルパンと銭形警部が行った地下にはたくさんの亡骸が横たわり、なにやら物々しい雰囲気です。
そこには壁に文字が書かれていましたが、誰がなぜ書いたのか気になりましたよね。
今回は地下の壁の文字の意味やなぜ銭形はそれに驚き「なんまんだぶ」と唱えたかについてお届けします。
目次
カリオストロの城の地下の壁の文字を書いたのは日本兵の河上源之助
カリオストロの城でルパンが地下牢に落とされる時に顔色ひとつ変えずに落ちてくのめちゃくちゃかっこいい pic.twitter.com/eiOAOyn6B6
— 【】たかはし【】 (@tr_7310) December 25, 2017
地下の壁に書かれていた文字は誰が書いたのか…
それは文字をよく見てみるとわかります。
地下の壁の文字は何て書いてある?
ルパンが落とされた地下にはたくさんの亡骸がありルパンも「400年分」と絶句していましたね。
その地下の壁に書かれていた文字とは
『1904年,3.14 日本日本國軍偵 河上源之助 ここに果つ 仇』
です。
なのでこの文字は日本兵の河上源之助という人であったことがわかります。
河上源之助って実在した人物?
地下の壁に書かれていた「1904年,3.14」といえば日露戦争が始まった直後です。
日露戦争は1904年2月8日に始まっていますので、さほど日にちがたっていないことがわかります。
なので河上源之助がカリオストロ公国に調査に来たのも日露戦争と何らかの関係があるのでは?とも思えます。
その時代あたりで河上源之助という人物を調べてみたところ、実在した人物ではなく「カリオストロの城」での架空の人物であることがわかりました。
まぁ、実在した人物があんなところで死んでいたらおかしいですよね。
日露戦争当時のことを調べてみると日露戦争で諜報活動を行っていた明石元二郎(あかしもとじろう)という陸軍の軍人さんがいました。
めちゃくちゃ優秀な人だったようですが、当時そういった諜報活動を行っていたことを示唆する演出だったのかもしれませんね。
では、河上源之助が遺した言葉の意味を見ていきたいと思いますが、それにはカリオストロ公国が製造するゴート札が大きく関係していたようです。
地下の壁の文字の意味とゴート札の関係
「1904年,3.14 日本日本國軍偵 河上源之助 ここに果つ 仇」の意味は「日本人秘密諜報部員の河上源之助はここで無念の死を遂げた」ということです。
それは作中でもキーポイントとなっている「ゴート札」が深く関係しています。
ゴート札はカリオストロ公国が製造
世界中の紙幣を精巧に真似た偽札を製造し、そのレベルは世界最高を誇るカリオストロ公国は「偽札界のブラックホール」と呼ばれていました。
400年もの間、偽札製造の秘密を厳守するためさまざまな捜査の網をかいくぐってきた公国。
物語の中でルパンもゴート札の黒い歴史を語っています。
「中世以来ヨーロッパの影に必ずうごめいていたゴート札」とルパンが言っていたようにその真相を確かめるべく大勢のスパイがカリオストロの城にもぐりこんだとされています。
城内には落とし穴が仕掛けられていた
城内は地下に脱出不可能な迷路がありそこに続く落とし穴が各所に仕掛けられており、何人もの人がその犠牲になっていました。
地下には世界中の人の亡骸が横たわっていましたが、旧日本軍の河上源之助もそのうちのひとりだったわけです。
河上源之助が壁に文字を残した真意はゴート札の秘密を見つけたのに地下から脱出できない無念さ故、記したのではないでしょうか。
「仇」の文字の後は何が書いてあるのか不明ですが、今後誰かが仇を取ってくれることを祈るということなのかもしれませんね。
今後カリオストロの城に来た日本人に自分の無念さを知らせるため息も絶え絶えに残した文字だったのでしょう。
まさにゴート札の秘密を暴きに来たのにこんなところで息絶えてしまう無念さ故の言葉だったのです。
ところでこの壁の文字をルパンから知らされた銭形は驚いた様子で「なんまいだぶ」と言っていましたがなぜ驚いていたのでしょうか。
地下の壁の文字に銭形が驚いていた理由
銭形警部が驚いていた理由はまず亡骸が日本国軍の兵隊だったことだったと思われます。
銭形警部は優秀な警察官ですし世の中の情勢もしっかり把握していたはずです。
日本兵が残した文字から日露戦争中だったことを理解した銭形警部は、当時にこの地で調査を行っていた事実に驚いたのかもしれません。
日本から遠く離れたこんなところまで日本の諜報員が来ていたのかという驚きとカリオストロ公国の闇の深さを再認識した驚きだったのではないでしょうか。
そして素直に「なんまんだぶ」という言葉が出たのは、やはり日本国軍の兵隊への敬意とゴート札に絡む真実を悟ったことで祈ったのだと思います。
まとめ
「カリオストロの城」の地下の壁の文字についてお届けしました。
あの地下の様子を見ただけでもカリオストロ公国の闇の深さが伺える場面でしたね。
カリオストロ公国のゴート札の真相を日本人も探りに来ていたという演出はさすがだなと思いましたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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