映画「パラサイト半地下の家族」で度々登場するインディアン。
ダソンがよくインディアンの格好をしていましたが、何か意味があったのでしょうか。
そして象徴的なダソンの絵。
この絵はダソンのトラウマと関係があり最後ダソンは倒れてしまいます。
今回はインディアンとダソンの絵の意味、ダソンが倒れた理由についてお届けします。
目次
パラサイトでインディアンの意味は?
『パラサイト』、やっぱり”オタク”と言ってました。パク家の次男坊ダソンくんはインディアンオタク。 https://t.co/vFFvZ13gxC pic.twitter.com/peihATFFdG
— ノーシン (@nothin0707) February 10, 2020
この映画ではインディアンが度々登場し、何か意味があることをそれとなく伝わってきましたね。
ダソンがボーイスカウトでインディアンにはまった
ダソンはお金持ち一家パク家の息子ですが、落ち着きがなくじっとしていられない子供。
精神統一のためにボーイスカウトに入っています。
そこの先生がインディアンオタクらしく、ダソンもインディアンにはまっているとのこと。
母・ヨンギョはそんなダソンのためにアメリカのサイトからインディアンの弓矢を取り寄せていました。
ここにインディアンが登場するにはこのような意味がありました。
インディアンはパラサイトされるものを表す
この映画でインディアンが登場するのは、
インディアンはパラサイト(寄生)されるもの
を意味していると思われます。
もともとアメリカは先住民であるインディアンが暮らしていました。
そこに白人が侵略したことで現在のアメリカが生まれました。
つまり、ダソンは”お金持であるため寄生される者”ということの暗示だと捉えられます。
そして、インディアンは白人と比べても、極端なほどの個人主義の文化を持っているそうです。
パク家も富裕層という個人主義の文化のようなものを持っているという点でも共通するところがありますよね。
母・ヨンギョはアメリカが好き
パラサイトでヤング&シンプルなパク社長夫人を演じたチョ・ヨジョン pic.twitter.com/YPF0nKEesI
— walk in cinema (@walk_in_cinema) January 26, 2020
そんなダソンの母・ヨンギョは「アメリカ」が大好きです。
ところどころ英語を使うし、ギジョンがアメリカで美術を学んだと聞いたときはとても喜んでいました。
そして大雨の日にダソンが庭にテントを張ったときも「アメリカ製だから雨漏りはしない」と言っていました。
アメリカかぶれもいいところのヨンギョですが、ヨンギョもお金持ちの富裕層です。
ということは白人に寄生されたインディアンのように寄生される側です。
なのに白人文化が好きという皮肉には少し笑えてしまいます。
特に、無知で能天気なヨンギョにその設定はさすがだと思いました。
そのヨンギョはダソンに絵の才能があると誇らしげです。
ギウが初めて来た日にも自慢していましたが、ダソンは確かに絵の才能はあります。
とても抽象的な絵で、チンパンジーかと聞くギウに自画像だと答えるヨンギョ。
この絵の意味を知ったらヨンギョは卒倒したことでしょう。
ダソンの絵の意味は?
パラサイトの考察を読めば読むほどまた観たくなるし何回観てもいろんな発見がありそう。ダソンが結構なキーパーソンだと改めて感じる。絵の謎。ギジョンがどうやって手懐けたのかも気になる。あ〜早く観たいな pic.twitter.com/l0B2b3PFmx
— ナツキ (@Na7_nnn) January 14, 2020
ダソンの絵はとても抽象的で風変わりな絵でした。
誕生日の日に幽霊を見たダソン
数年前の誕生日に幽霊を見てひきつけを起こしたダソン。
夜中にこっそりケーキを食べているところに地下から登ってくる幽霊の顔を見たのです。
その日以来パク一家は、ダソンの誕生日は外で過ごすようになりました。
ダソンはその幽霊の姿を絵に描いていたのです。
ダソンが描いた絵は地下に住むグンセ
ヨンギョが「自画像」と言っていたダソンの絵は、実は地下に住むグンセでした。
ダソンが描いた絵をよく見ると、
- 絵の右下の隅が黒く塗られている
- その黒く塗られた部分から矢印が上に伸びている
これは地下からグンセ(幽霊)が上がってきことを暗示しています。
ダソンの絵は誕生日パーティーの暗示
そしてダソンの絵には色黒の男とテントが描かれていて、背景は晴天になっています。
これは紛れもなくあの誕生日パーティーを表しています。
それに銀の棒を持ったおでこが赤い男の絵も登場します。
これもギジョンを襲ったグンセを表していていたと思われます。
ダソンに予知能力があったというような描写はありませんが、もしかしたら何かを感じ取れる能力があったのかもしれませんね。
まさかこの絵が後の重大な伏線になっていたとは気が付きませんでした。
そしてダソンは、この絵によって暗示されていた誕生日パーティーで最後倒れてしまうのですが、それはなぜだったのでしょうか。
ダソンはトラウマが原因で最後倒れた?
パラサイトのダソン役でも有名なヒョンジュンくん!イケメン過ぎる…
10歳?11歳?でこの色気…
末恐ろしい pic.twitter.com/RkMNdzuGYP— 카오리🐉 (@ka0ri925) June 22, 2020
惨劇となったダソンの誕生日パーティー。
包丁を持ったグンセがギジョンに襲い掛かり、ギジョンは倒れます。
ダソンの目の前での惨劇に加え、グンセが首をかしげてダソンを見るのです。
その時のグンセはまさに、ダソンが描いた絵の男そのものでした。
ダソンはその場で倒れてしまいますが、トラウマが原因で倒れたのでしょうか。
ダソンは絵の男は幽霊だとずっと思っていた
ダソンは数年前の誕生日に見た幽霊の顔を絵に描いていました。
それ以降、ずっと家に幽霊が出たと思っていたとします。
だとすればあの時見た幽霊が目の前にいるわけですから、卒倒してしまうのも無理はありません。
ダソンは自分が見た幽霊の顔をずっと覚えていたのなら、トラウマになっていたことは明らかです。
なので、
幽霊を見て本当に怖い思いをした
↓
その幽霊が今目の前にいてギジョンを襲った
となれば、あまりの恐怖に倒れてしまっても何ら不思議なことはないでしょう。
ダソンは絵の男が地下に暮らすグンセだと気付いていた
ダソンは絵の男が地下に住むグンセだと気付いていた可能性もあります。
ダソンは匂いに敏感です。
ギテクと家政婦のチュンスクが同じ匂いがすることにいち早く気付いたのはダソンでした。
ギジョンも同じ匂いがすると言っていたことから、ダソンの嗅覚はかなり鋭いはずです。
なので、家の中でキム一家とは違った匂いがすることをわかっていたのではないでしょうか。
グンセはパク一家が寝静まった後や全員が出かけているところに、地下から上がってきて家の中をうろついていたはずです。
地下に隠れて暮らすグンセはめったにお風呂にも入れなかったと想像できます。
なのでキム一家の”半地下の匂い”よりもさらに強烈な匂いがしていたのでは?
そんなグンセが残す匂いをダソンは感じていたかもしれません。
つまり、ダソンは何者かが住み着いていることを薄々感づき、それが数年前の誕生日に見た地下から上がってきた男かもしれないと疑っていたのです。
その男が目の前にいてギジョンを襲い、そして男から放たれる匂いにダソンは確信します。
あの時地下から上がってきた男だと…
その衝撃で倒れたとも考えられるのではないでしょうか。
まとめ
パラサイト半地下の家族で登場するインディアンとダソンの絵の意味についてお届けしました。
ダソンが最後倒れたのは、
- 幽霊だと思っていた男が現実に現れた
- 薄々感づいていたグンセの存在を確信した
のどちらかではと考察しましたが、幼いころに見た地下から上がってくる男の顔はダソンのトラウマになっていたことは間違いないと思います。
そんな怖い思いをしたダソンは、まだ子どもなのにとてもかわいそうでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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