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ルパン三世THE FIRSTのサブタイトルの意味は?3Dで描かれた理由や制作秘話も

「ルパン三世THE FIRST」はシリーズ初のフル3DCGアニメーション作品として製作されました。

めちゃくちゃリアルにルパンたちが描かれていて見ごたえがありましたね。

ところでサブタイトルの「THE FIRST」の意味が気になった人も多かったのではないでしょうか。

今回は映画「ルパン三世THE FIRST」のサブタイトルの意味と3Dで描かれた理由や制作秘話についてお届けします。

「ルパン三世THE FIRST」サブタイトルの意味

サブタイトル「THE FIRST」の意味が最初ちょっと分かりませんでした。

何に対しての「THE FIRST」なの?

もしかしてもう「THE SECOND」の制作が決まってるの?

THE FIRSTってルパン一世、つまりルパン三世のじいさまのこと?

などと思ったりしましたが…

「THE FIRST」の意味は

  • 3DCGルパンの初お披露目
  • 世界で一番になるんだ!という願い
  • ルパン一世にまつわる物語

といったことだそうです。

日本の3DCGアニメーションの技術力は世界に決して負けていない!そう心から思えたからこそ、世界で戦う為に、モンキー・パンチ先生が生み出した、日本を代表するキャラクター【ルパン三世】を山崎貴監督の手で3DCGアニメーション映画として製作しました。
“THE FIRST”というサブタイトルは、“3DCGルパンの初お披露目”、“世界で一番になるんだ!という願い”、そして、“ルパン一世にまつわる物語”という意味を込めて、スタッフ皆で話し合って決めました。
スポーツの世界だけではなく、映画の世界でも日本人の凄さは世界トップクラスなんだ!と実感して頂けたら嬉しいです。
引用元:https://natalie.mu/

シリーズ初となる3DCGアニメーションで描かれた「ルパン三世」新時代突入の記念すべき第一作であるという思いが込めらたサブタイトルになっているんですね。

それに伴いルパン三世のじいさまもストーリーに絡んでくるという面白さ。

「THE FIRST」という単純な言葉の中にたくさんの意味や思いが詰まっていたわけです。

でもですよ、記念すべき第一作ということは…

第二作もあるということでしょうか…。

というか3DCGルパン三世の第二作目があるのなら待ち遠しくてワクワクします!

「ルパン三世THE SECOND」ぜひとも期待したいです!

ところでルパン三世が3DCGで描かれたのは、モンキーパンチさんのかねてからの願いだったそうです。

ルパン三世が3Dで描かれた理由

ルパン三世が「漫画アクション」にて連載が始まったのがなんと1967年。

その後TVアニメの放送が開始され特に1977年から放送された「ルパン三世(PART2)」でのルパンが多くの人の心を掴みました。

劇場版では不朽の名作「カリオストロの城」が有名ですよね。

そんな「カリオストロの城」公開から40年の月日を経てシリーズ初となる3DCGアニメーションで描かれたのが「ルパン三世THE FIRST」。

2019年12月6日に公開されました。

ルパンが3Dで描かれるなんてちょっと衝撃的でしたがその理由とは…

原作者モンキーパンチの夢だった

ルパン三世が3DCGアニメーションで描かれたのは原作者であるモンキー・パンチさんが「3DCGのルパン三世が見たい!」と言ったことがきっかけです。

モンキー・パンチさんは早くからパソコンを使ったデジタル環境で漫画を描いていて、デジタル漫画協会の会長も務められています。

そんなモンキー・パンチさんが長年「見たい!」と切望していたのが3DCGのルパン三世でした。

これはモンキー・パンチさんの夢でもありました。

モンキー・パンチは完成を見ることなく…

原作者のモンキーパンチさんはかねてから「ルパン三世」3DCGアニメーションの構想を描いていて、その夢を実現すべくこの作品の企画が動き出します。

  • ずっと待ち望んでいた
  • 新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそう
  • 想像するだけでワクワクする

とコメントされていました。

ずっと待ち望んでいた3DCGのルパン三世です。
キャラクターやストーリーを拝見したけど、
新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそうで、
どんな作品になるか想像するだけで、今からワクワクしています。
引用元:https://natalie.mu/

ところがモンキー・パンチさんは完成を見ることなく2019年4月11日に亡くなられてしまいます。(享年81歳)

本篇終了後のクレジットの言葉に表れた3Dルパンへの思い

本篇終了後のクレジットの記されたモンキー・パンチさんの言葉にちょっとジーンとくるものがありました。

「これからもルパンを世界に向けて、いろんな冒険をさせたいと思います。」

これはモンキー・パンチさんが2017年7月に遺した言葉ですが、追悼テロップとして添えられました。

この言葉からも「3DCGのルパン三世」への夢や希望、期待といった熱い思いが伝わってきます。

実際3DCGアニメーションで描かれたルパンには衝撃を受けましたし、新たなルパンに出会えた喜びのようなものがこみ上げてきました。

これまで3Dという概念がなかったルパン三世。

モンキーパンチさんの「3DCGのルパン三世が見たい」という切実な思いが実現した作品が「ルパン三世THE FIRST」です。

そんな3DCGの「ルパン三世THE FIRST」企画の経緯にはいくつかの制作秘話がありました。

「ルパン三世THE FIRST」制作秘話

上記でも言った通り3DCGルパン三世が誕生したのは、原作者モンキー・パンチさんのかねてからの願いだったことから実現しました。

実は「ルパン三世THE FIRST」公開の10年も前から「3DCGのルパン三世が見たい!」とパンチさんは言っていたんです。

3DCGのルパン三世が生まれるまでの過程

CG長編アニメーションの企画・制作・販売を展開するマーザ・アニメーションプラネットを訪れたモンキー・パンチさんが「3DCGのルパン三世が見たい」と言ったのが公開の10年前。

映画公開が2019年なので2009年あたりにはモンキー・パンチさんの構想の中に「3DCGのルパン三世」があったようです。

ところが、当時はパイロットフィルム(先行して製作された映像媒体)制作に留まっています。

当時は表現力や生産能力がまだ追い求められていて、マーザ・アニメーションプラネットの映画作品のプロジェクトで残念ながら凍結になった作品もありました。

そういった経緯の中でスタッフはたくさんの経験とともに技術に磨きをかけていくことに。

そういった同社の映画制作の歩みの中で、様々な経験を積んだスタッフによって「ルパン三世 THE FIRST」は制作されました。

「大規模制作のためのワークフローとパイプライン」、「フルアニメーションによるキャラクター表現と物語を中心とした映像制作」、「限られた予算内で効率的に映像を制作する経験」を経験したスタッフによって、この度の『ルパン三世 THE FIRST』は制作された。波田氏は結果的に、表現力や生産能力を獲得する10年前に「やらなくてよかった」と述懐する。
引用元:https://cgworld.jp/

それが2015年夏。

モンキー・パンチさんの夢を実現すべく企画が動き始めました。

あそこまで見事な「3DCGのルパン三世」の誕生は、たくさんのスタッフが何年もかけて培ったノウハウの賜物だったんですね。

「結果的に10年前にやらなくてよかった」と語られた本作の監督補・波田琢也氏の言葉がすべてを物語っていると思います。

山崎貴監督はルパン三世の大ファン!

モンキー・パンチさんの夢であった「3DCGのルパン三世」に向かって動き出したプロジェクト。

3DCGのルパン三世の開発に伴い方向性が見えてきたところで山崎貴監督にプロジェクト参加への声がかかります。

もともとルパン三世のファンだった山崎貴監督は参加を決め脚本も執筆することに。

山崎貴監督はルパン三世「カリオストロの城」が大好きでその作品を強く意識して製作にあたったそうです。

確かに「ルパン三世THE FIRST」は「カリオストロの城」のオマージュ?という声もたくさんありますよね。

ヒロインが最後ルパンに恋するところとかもそうですよね。

山崎貴監督は「どうしてもカリオストロ愛が溢れ出てしまった」と語られています。

<山崎貴監督プロフィール>

名前:山崎貴(やまざきたかし)
生年月日:1964年6月12日
職業:映画監督・VFXディレクター
監督作品:ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ・STAND BY ME ドラえもん・海賊とよばれた男など

脚本作りはハリウッド映画の手法を採用

「ルパン三世THE FIRST」は長編の邦画では初の試みとなるハリウッド映画の手法が採用されました。

  1. 山崎監督が大まかな絵コンテを書く
  2. アーティストたちがストーリーボード(原画)を起こす
  3. 音楽やセリフなど肉付けしたストーリーリール(ストーリーボードを映像化したもの)を作成
  4. 関係者や一般の人に見せて意見交換をしストーリー修正を行う

このような過程を繰り返し脚本が完成しました。

この手法はハリウッド制作の3DCG映画では一般的に行われるそうですが邦画の長編では初の試みだそうです。

皆で何度も意見交換しあう中でかなり辛辣な意見も出てきたそう。

そんな中で山崎監督は「降りたほうがいいかもしれない」とまで思ったそうですが、自分の弱点をついてくる意見に感心した部分もあったと語られています。

なので心が折れそうになりながらも修正を重ね、そしてまた厳しい意見に立ち向かうことで作品がブラッシュアップされていく様を感じながらの制作だったようです。

声に合わせてアニメーションを制作

「ルパン三世THE FIRST」ではセリフの声に合わせてCGアニメを制作するプレスコアリングが採用されています。

最初のストーリーリールが完成したのが2017年6月ですが、その1ヵ月前の2017年5月に最初のプレスコアリングが行われました。

本物の声が入っていたほうが最終的な映像をイメージできると、この段階で主要キャラクターの声はシリーズのレギュラー声優陣が努めています。

本来は完成したアニメ映像のキャラクターの口の動きにセリフを合わせていく声優陣。

ところが今作では映像より先にセリフを言いその声に合わせてアニメーションが製作されるという状態。

シリーズ史上、初のシチュエーションに戸惑った声優陣もいたとか…

ところがルパン役の栗田貫一さんはアドリブでダジャレを連発するほどノリノリで楽しんでおられたそうです。

そのアドリブは劇中でもいくつか採用されてるらしいですよ!

このようにとてつもなく長い年月とたくさんのスタッフの試行錯誤の結果生まれたのが「3DCGのルパン三世」。

その完成した作品が映画「ルパン三世THE FIRST」です。

キャラクターの表情や所作はもちろん、髪の毛やルパンの手の毛までもリアルに描かれていてまるでルパンたちが本当に生きているかのような錯覚に陥りますよね。

まとめ

ルパン三世THE FIRSTのサブタイトルの意味と3Dで描かれた理由や制作秘話についてお届けしました。

この映画を観るまでは正直「3DCGのルパン三世」に少し違和感がありました。

あまりにも従来のルパン三世のイメージが大きすぎたので…

ところが完成度の高さにそんな違和感はすっ飛び、すっかりハマってしまいました。

キャラクターたちがほんとうに実在してると思えるくらいリアルで最高でした!

ルパンや次元、五右衛門が揃いも揃って超イケメンなことに加え、不二子の悩殺ボディにもやられました!マジで惚れます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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